「マンションは安全」とは言えない時代になってしまいました。防犯対策をしっかりとったマンションを選びましょう。
「マンションは安全」とは言えない時代になってしまいました。防犯対策をしっかりとったマンションを選びましょう。
4月18日に東京都江東区で20代女性が自宅マンションから行方不明になる事件が発生しました。マンションの共用部にある防犯カメラに映像が残っておらず、マンション全室の室内捜索でも見つからなかったことで、防犯カメラの死角を突いた巧妙な事件かと考えられていましたが、1カ月以上たった5月の末にマンションの同じ階に住む33才の男が犯人として逮捕されました。

悲しいことですが、このような内部犯行が起こる危険性を考えた時、エントランスやエレベーターなどの共用部の他に、個々の玄関ドアや窓の防犯対策も大切となってきます。そこで、マンション共用部の防犯性についてまとめた「ここをチェック!マンションの防犯性 前・後篇」の続編として、今回は「侵入されない玄関とサッシの防犯対策」をまとめます。最新マンションの防犯対策はどのようになっているか、見てみましょう。

【関連記事】マンション共用部の防犯性
ここをチェック!マンションの防犯性 前篇
ここをチェック!マンションの防犯性 後篇

玄関ドア回りの最新防犯対策

最新マンションで採用されている玄関ドアの防犯対策をご紹介します。

・玄関ドアはCP部品に認定された扉及び錠を設置
CPマーク
CPマークがついたものは一定以上の防犯性があります。

CP部品とは、玄関ドア、錠、サッシなど主に開口部に使用される防犯建築部品のことで、侵入までに5分以上の時間を要するなど、一定以上の防犯性能があると評価されたものを言います。防犯建築部品に認定されたものにはCPマークが付けられています。

認定されるには、実際に泥棒などが行う破壊活動と同じような衝撃を与えて検査をしています。そして、破壊までに5分以上かかるかどうかを調べます。「5分」とは約70%の泥棒が「侵入するのを諦める」時間とされています。

鎌付きデッドボルト
鎌付きデッドボルトはこじ開けに強い。CPマーク付き。
ピッキングのしにくいディンプルキーの採用、カギを2ヶ所以上つけたダブルロック、そしてこじ開けに強い「鎌付きデッドボルト」を使用する、といった内容は最新マンションでほぼ標準仕様となっています。残念ながら玄関ドア本体にCP製品を使用したマンションはまだまだ標準仕様とはいきませんが、確実に増えています。

・ドアスコープ、ドアガードの設置
玄関ドアには来訪者が確認できるドアスコープ(のぞき窓)があると良いでしょう。来訪者の確認のほか、外廊下の様子も分かります。ドアガード、ドアチェーンもちょっと開けて話をしたり、来訪者の確認をするときに便利です。

このドアスコープを外してその穴から針金などを入れ、サムターン(カギ)を回し侵入するという「サムターン回し」という手法も増えているので、簡単に外せない構造のものであるか、合わせて次のような対策も取るようにしましょう。

・室内側のサムターン(カギ)にひと工夫
サムターンカバーの例
室内側のサムターン(つまみ)にはカバーをかけて回しにくくすることができます。

玄関ドア室内側のサムターン(カギ)は、つまんで回し施錠する形が多いのですが、ドロボウの侵入方法に、玄関ドアを破壊したり玄関ドア脇のガラス窓を割って、そこから手を入れて室内側のサムターンを回し、ドアを開けて侵入するという「サムターン回し」があります。

それを防ぐために、サムターン(カギ)にカバーをつけ、つまみを回せなくする方法があります(右の写真参照)。サムターンカバーは後からつけることも可能です。

最新のマンションでは、サムターンを1回押してからでないと回せない(解錠できない)タイプ、つまみ自体を取り外せるタイプなどが採用されています。そういった対策があるとサムターン回しという手法は取れなくなるため、防犯性がアップします。

次のページでは、まだまだある専用部分の防犯ポイントサッシや窓格子を見てみましょう。