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快適・安全住まいづくり!! 配置計画のバリアフリー

これからの住まいづくりに欠かせない要素であるバリアフリー。今回は駐車場とアプローチ・玄関の配置計画の具体的なポイントをまとめました。これから住まいを計画する人は必見です!

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

配置計画のバリアフリー

○道路と駐車場

建物を新築しようとした場合、まず建築基準法にもとづいて計画を立てるようになります。建築基準法では、敷地は幅員4メートル以上の道路に2メートル以上接していなければなりません。(幅員4メートル未満でも、法42条2項道路に指定されていれば2メートル以上の接道があれば建築可能です。)車両の通行が可能な道路に接した敷地であれば、駐車場スペースを敷地内に確保するのは当然のことです。今は家族の誰も自動車を運転しなくても、将来のため、又は、来客のため(余裕があればですが)に駐車スペースをとるのは、自動車社会が進んだ現在は必然のことです。

敷地内に駐車場を計画する場合留意すべき点は、普通自動車で巾2.5メートル奥行5.0メートルの大きさが必要ですが、バリアフリーを考慮した場合、車椅子利用で巾3.5メートルを確保しないと乗降に支障をきたすことになります。当面は、通常のスペースで計画しても、駐車場脇を緑地にしておくなど、将来的に車椅子利用スペースを確保出来るよう計画上の配慮が必要です。

道路と敷地の境界が明確な場合は、通常、縁石があります。駐車場を設ける場合は、この縁石の切下げが必要になります。車両用の切下げは高さ5センチメートル程度ですが、車椅子を利用する場合は高さ2センチメートル以下にしておく必要があります。

又、駐車場の出入口に敷地の中の排水や雨水を流すグレーチングを設ける場合は、車椅子のタイヤが挟まらないように細目のものにするか、パンチングメタルを使用すると良いでしょう。さらに、女性のハイヒールなども挟まらないよう注意しなくてはなりません。

※グレーチング ―排水溝のフタなどに使う鋼鉄製の格子金物
※パンチングメタル ―丸や角など様々な形状の穴を打ち抜いた金属板


       車イス利用の場合           通常の駐車スペース
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