住宅設計・間取り/住宅設計・間取りのテクニック

自分でする、欠陥住宅をつかまないチェックポイント10 危ない家はどう見抜く?(中編)

前編に続き“チェックポイント10”の4~7を解説!軸組みに関するポイントです。軸組みは人間でいったら骨の部分。健康な骨づくりをするには、どんなところに気をつければいいんでしょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


 欠陥現象を見抜くために、最低限チェックしておきたいポイント10項目!

1. 土地の履歴を調べる
2. 地盤調査は行いましたか?
3. 基礎はどんなつくりですか?
4. 壁はバランスよく配置されていますか?
5. 軸組み計算はどうなっているか確かめる
6. 軸組みの金物のつなぎはきちんとされているかを確かめる
7. 軸組みをのぞいてみよう
8. バルコニーやサッシまわりの防水処理は?
9. 建具の立て付け、排水具合をチェック
10. 検査済み証はとりましたか?

1~3の解説をご覧になりたい方はこちらを → 危ない家はどう見抜く?(前編)

今週は4~7についてのチェックポイントです!
 自分でする!チェックポイント4~7

4. 壁はバランスよく配置されていますか?
住宅の耐震性は「筋かい」と呼ばれる斜め方向の木材が入った「耐力壁」が、どこに配置されているかによって左右されます。建物の横方向(Y方向)と縦方向(X方向)に、バランス良く入れることが基本です。図面でチェックして、さらに現場でチェックするのですが、外部からの力は建物の四隅に集中します。したがって、火打ち土台・火打ち梁・通し柱を設けるのです。
火打ち土台
特に、建物の四隅から壁の長さ1/4までの部分には耐力壁を入れておくことです。地震の時にねじれが起こり、ひび割れさらには倒壊の恐れが予想されます。

また、敷地の形状によっては(間口が狭く奥行きが深い住宅など)X方向とY方向の壁量バランスが悪くなるので、留意して構造計算をして下さい。

火打ち土台
細長い敷地は壁のバランスに注意!
            筋かい配置図
建物の高さと面積から、地震力・風圧力・壁量バランス等の軸組計算をします。

◆次のページで5~7のポイントをご紹介!






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