ガラス破りに手間取らせる!
【2005年上半期に発生した空き巣の侵入手口】警視庁のデータ(「空き巣の防犯対策 平成17年上半期の傾向」より)でわかるように、ガラス破りが圧倒的に多いです。ガラス破りができない家づくりができれば、かなり防犯性の高い住まいが確保できます。
ガラス破りは10~15秒で錠を開けてしまうため、わずかな時間の外出でも油断できません。最近はガラスを火で割る焼き割りという手口も増えています。いかに侵入に時間をかけさせ、あきらめさせるかということになります。
窓からの侵入方法で一番多いのは、ガラスを割りクレセントをはずし、サッシを開けるというものです。したがってサッシ、ガラス、錠の三つを強化します。
防犯フィルムはガラス破りにも不意のトラブルにも有効です。
割れることには変わりありませんが、外部からの衝撃によって割れたガラスが内部に抜けないようにする性能があります。防犯フィルムは内側に貼り、貼った反対側(外部側)からの力に対して強度があります。内部から破壊した場合ガラスが飛び散らないので、緊急時には逃げやすくなります。防犯ガラスは2枚のガラスでフィルムを挟み込んでいるので、透明度は高くなりますが、室内側がガラスなので家の中で誤ってガラスにぶつかった時にガラスが割れて飛び散る恐れがあります。
防犯フィルムには防犯性能を示す特性が記されているので、数値を確かめ、性能を確認することです。サッシや錠との組み合わせも重要です。
防犯フィルムは既存の窓も強化できるので今後ニーズが高くなると予想されます。
空き巣に狙われない家づくり
ちょっと家を離れる間も鍵をかけるなど隙をつくらないことです。人の気の緩みがしばしば空き巣の気を引くのです。
また下町などの住居と商業地が入り組むところには犯罪が起こりにくい傾向があるといわれています。まちや隣近所との協力が防犯となるのです。地域社会とのつながりも大切にしましょう。
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住まいと防犯対策は