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健康なる住まいは光と風をどう考えるか

人間が一生涯に摂取する物質の中で一番多いのは室内空気です。しかし現代の住まいでは空気の流れまで考慮されていません。ヨーロッパの[窓]、日本の[間戸]用途によって使い分け快適な住まいづくりを目指しましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


光と風が家づくりの基本

人間は毎日18kgもの空気を吸って生きています。一生涯に摂取する物質を重量比で表すと最も多いのは室内空気の57%です。ちなみに食物は7%、外気は5%となっています。現代の家づくりは高気密な構造、コスト競争、画一的な間取りといった風潮にあり、室内空気の流れまで考慮されていません。そのため、室内空気が淀んでしまうのです。また地域の気候、周囲の環境を取り込んだプランニングではなく、建物を商品としてみているのが現状です。もう一度日本古来の風土に適した住まいづくりを考えることが、健康なる住まいの原点を押さえることになるでしょう。さらに健康なる住まいをつくるには光と風をどう考えるかにあります。今あらためて光と風について考えてみましょう。

1階平面図
2階平面図
東南角地にあり、光・風をより豊かに感じられるよう、階段をギャラリー
と考え、庭との動線や光を積極的に取り入れたプラン。

木造2階建て、床面積46.69坪       設計:佐川旭建築研究所


窓(マド)と間戸(マド)、違いは?→次のページへ
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