住宅設計・間取り/住宅設計・間取りのテクニック

トラブルを防ぐ「起こし絵」のつくり方

家づくりをしていくなかで、施主と依頼先とのイメージの違いによるトラブルがしばしば起こります。今回はそんなトラブルを防ぐために「起こし絵」のつくり方を紹介します。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


「起こし絵」のつくり方

家づくりは、家族の希望を取り入れ、間取りが決まったら、いよいよ工事に入っていきます。基礎や軸組工事段階では、自分達で考えた間取りが少しずつ建ち上がっていき、ワクワクするものです。

しかし一方で、自分達の描いたイメージと違うということがしばしば起こります。その原因は、設計図面の平面図しか見ていないか、平面図しか図面がなかったかにあるでしょう。そこからトラブルに発展し、工事のやり直しになるケースもあります。一般に立面図や断面図は書きますが、依頼先によっては展開図を書かない場合があります。平面図はあくまで平面での表現です。一方、展開図は室内の高さや姿形を表現した図面で、室内の東西南北4方向を書いた図面です。勘違いをなくすにはこの図面がとても大切なのです。

もともとお互いの持っているイメージが違うので、平面の図面を見ただけでは、完全に理解するのは難しいことです。そこでトラブルをなくす意味を込めて「起こし絵」をつくってみるとよいでしょう。

昔の茶室などはこの起こし絵をつくってバランスを考え内部を造作していきました。つくり方はとても簡単です。もし、設計図面に展開図があればその展開図4面にのりしろをつけて平面図の上に貼っていけばよいのです。その時縮尺は同じでなければできないので注意しましょう。

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