壁の仕組みと各部材の役割
・外装材
家を風雨から守るコートのような役割です。木の板やサイディングのように張るタイプと、モルタルのように塗ったり吹き付けたりするタイプのものがあります。いずれにしても壁の中に雨水を侵入させないよう、亀裂や剥離に注意する必要があります。
・胴縁
外壁材を取り付けるための下地となる部材です。外壁に板やサイディングを張る場合、胴縁があることで通気層ができ、断熱材や構造材の乾燥を保ちます。
・透湿防水シート
断熱材の外側に張るシートで、屋外の雨水を壁の中に入れずに、壁内の湿気を外側に逃がします。
・断熱材
夏の暑さや冬の寒さなど、外気温の影響を受けにくくするために入れます。グラスウールや羊毛などを柱と柱の中に入れたり、ボード状の断熱材を壁の内側や外側に張ります。いずれにしても、隙間なく施工することが大事です。隙間があると壁の内側と外側で温度差が大きくなり、壁内結露が生じやすくなります。
・防湿気密シート
室内で発生した水蒸気を壁の中に入れないために張ります。
・壁下地材
今もっとも多い壁仕上げの組み合わせは、石膏ボードの下地にビニールクロスです。環境に考慮し、杉などの板が使われることもあります。また、石膏ラスボードを下地にして、ケイソウ土など塗り壁で仕上げることも多くなりました。壁下地材には耐力壁を兼ねるものもあります。
※イラストと用語は H20年6月25日号日本住宅新聞参照 |