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壁や床の見えないところはどうなってるの?

ここ30~40年の間に、日本の住まいは複雑でわかりにくいつくりになりました。そのため構造内部で起こったトラブルや不具合に気が付きにくくなってしまいました。そこで今回は構造についてお教えします。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


家のしくみを知って大事にしよう

少し前まで、日本の家はほとんどが「木・土・紙・竹・藁」などの自然素材でつくられていました。そしてそれらはすべて表に出て見えていたため、だれでも家のしくみを知ることができました。
しかしここ30~40年の間に家のつくり方はわかりにくくなってしまいました。それはほとんどの家で柱や梁が壁の中に隠されてしまったからです。
隠されたおかげで断熱や気密の性能は格段によくなりましたが、つくり方が複雑になった分、点検や補修が容易にできなくなりました。その結果、壁の中に溜まった湿気が部材を腐らせたり、シロアリの発見を遅らせたりする原因にもなっているのです。

家のつくりが良くなるのは何よりですが、不具合を放っておくわけにはいきません。やはり関心をもって家をメンテナンスしてあげることが大切です。

そのためには家の仕組みの基本がわかっていることです。しくみをしっていれば時には自分で直せる場合もあります。
今回は壁と床の仕組みと、各部材の役割について解説します。

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