住宅設計・間取り/住宅設計・間取り関連情報

壁や床の見えないところはどうなってるの?(2ページ目)

ここ30~40年の間に、日本の住まいは複雑でわかりにくいつくりになりました。そのため構造内部で起こったトラブルや不具合に気が付きにくくなってしまいました。そこで今回は構造についてお教えします。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


床の仕組みと各部材の役割

・幅木
壁と床が接する場所に取り付け、隙間を防いだり壁の下部を保護したりします。

・床材
今はフローリングが主流ですが、畳も健康的な建材として見直されています。このほか、カーペットや塩ビ製の長尺シートなども使われます。足触りが優先される居間や防水性を重視する水周りなど、用途に応じて選びます。

・捨て張り
仕上げの床材の下地として張る床材。厚さ12mmの合板がよく使われますが、通気性は無垢材の方が勝ります。上に厚板のフローリングを張る場合は省略することもあります。畳の下地は荒床(あらゆか)といいます。

・根太
床材を張るための下地となる材です。36mm×45mmか、45mm×45mmの大きさの材が多く使われます。材の間隔は303mmが一般的です。

・大引き
1階の床組を支える部材です。90mm角ほどの大きさの材を、909mm間隔で設置するのが一般的です。

・床束
大引きの下に設置する垂直の部材で、大引きにかかる床の重さを束石を通して地盤に伝えます。近年では、プラスチックや鋼製のものも多く使われるようになりました。

・土台
アンカーボルトで基礎と緊結され、家にかかる力を基礎を通して地盤にスムーズに流す役割を果たします。檜の赤身やヒバなど、腐りにくくシロアリに食われにくい樹種を選ぶ必要があります。

・基礎
地盤と建物をつないで、建物にかかる力を地盤に伝えます。いくつかの種類があり、地盤の強度によって選びます。また、通常は内側か外側に断熱施工をします。

※イラストと用語は
H20年6月25日号日本住宅新聞参照

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