住宅設計・間取り/住宅設計・間取り関連情報

家庭が崩壊しない間取り

ここ数年、家庭内での事件が多く発生しています。親が子を、子が親を・・・これらの事件を防ぐには、家づくりにも工夫が必要です。家族の団らんの場をつくる。それが大切なことなのです。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

また虐待事件が起きました

3月から行方不明になっていた大阪の小4女児行方不明事件で、先日、母親ら3人が逮捕されました。ここ数年同じような事件が起きていることに心を痛めます。この事件の家族構成は仲間家族というのでしょうか。アパートには夫ではない同居男性とその息子(6歳)の4人で生活をしていました。

変化している家族のあり方

4月23日「家庭が崩壊しない間取り」(マガジンハウス)というタイトルで本を出版させていただきました。このタイトルにしたのも、今までの事件や家族のあり方をみると大きく変化していることに気付かされたからです。本の中でも述べているのですが、近年、家族は次のように変化しています。

・個人化する家族
・ひとり家族
・仲間家族
・協同する家族
・契約する家族


家族の形が変化し核家族化したことで、生活のあり方も変わってきています。一番の大きな問題は、家族意識です。家族意識を住まいの中でどうするかということがこれからは大切なポイントになるのではないでしょうか。

大阪の小4女児事件もそうですが、これまでの家族の事件にも共通していることは大きく分けて2つあります。

1.家族の団らんが乏しい
2.地域から閉ざされている傾向にある


次のページでは、家族のあり方について考えていきましょう。

【関連記事】
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