12タイプの街の特徴
それぞれの街のタイプとその様子は次の表をご覧いただければイメージしてもらえると思います。解説はこちら街のタイプ | 街の様子 | 具体的な街名 |
(1)繁華街 | ・オフィスや最先端のファッションビル、飲食店街・劇場が立ち並ぶ ・24時間にぎわっている ・職住近隣 | 渋谷、六本木、青山、赤坂、銀座、新宿 |
(2)歴史ある下町 | ・南麻布・元麻布と麻布十番の関係のように、元武家屋敷町に隣接したところに位置する昔からの商人・職人街 ・老舗の名物や、昔ながらの人情に出会える ・お祭りなど、四季折々の伝統的な行事が残っていて、季節感が肌で感じられる | 麻布十番、月島、佃、人形町、門前仲町、根津、千駄木 |
(3)江戸からのお屋敷町 | ・歴史のあるブランド高級住宅街 ・江戸時代に武家屋敷だったところが多く、都心でありながら閑静な住環境 ・寺院、大使館、学校が集まっている ・周辺には有名な私立学校が多く、教育熱心なファミリーには注目の街 | 南麻布、番町、麹町、本駒込、高輪、白金台、本郷、駒込 |
(4)駅前商店街 | ・駅前に広がるにぎやかな商店街で、私鉄沿線に多い ・昔ながらの人情 ・商品の安さや豊富な惣菜類が揃い、独り暮らしに大きな味方となる街 | 下北沢、三軒茶屋、武蔵小杉、北千住、十条 |
(5)明治からの高級住宅街 | ・明治期に武家の所有地が売りに出されて開発された住宅地。また、同時期に鉄道が開通して、利便性の高まったところ ・当時は、文学者や軍人、財界人などが住んでいた元祖山の手住宅地 ・住民のマナーが良く、治安も良いため、子育てファミリー層に人気 | 目白台、下落合、代官山、上野桜木、池之端、小石川 |
(6)新しい下町 | ・戦前から戦後にかけてできた町工場と、そこで働く人の住む住宅地とで成り立ってきた街 ・町工場の衰退や海外移転で生じた跡地 ・都心への通勤にも便利で、価格も比較的割安なため、若い人を中心に最近注目を集めている | 蒲田、日暮里、大森、大井町、向島、住吉、大島 |
(7)ショッピングセンター付き住宅地 | ・昭和・平成に駅前開発でつくられた新しい街。新線・新駅開通によるものが多い ・ショッピングセンター、オフィス、住宅が計画的に配置され、人工的ではあるが、住むには便利な街 ・利便性と開発による資産価値を重視した合理的なファミリーに人気の街 | 幕張、みなとみらい、さいたま新都心、柏の葉、船橋 |
(8)大正からの高級住宅街 | ・大正時代に実業家の渋沢栄一が、イギリス郊外の田園都市構想をお手本に開発した住宅地が田園調布 ・駅から放射線状に延びた道には、整然とした並木道が広がり、一戸あたりの区画は100坪が基準で、閑静な住環境が形成されている ・田園調布的街づくりが小田急線、東横線沿線などに広がる | 成城学園、田園調布、荻窪、吉祥寺、三鷹、二子玉川 |
(9)大正からの職住混在街 | ・京浜工業地帯の大工場の移転や廃止に伴い、マンションの大規模開発が進む ・最先端の工法や、設備、仕様のマンション街が出現し、擬似港区的な暮らしができるので、若い方に人気 ・開発にあわせて新線・新駅が開通することも多い ・豊洲や芝浦な駅近、徒歩圏エリアにも、このタイプが登場している、 | 新川崎、武蔵小杉、鶴見、子安、(豊洲、芝浦) |
(10)駅前住宅街 | ・駅を出ると、ちょっとした商業施設があるものの、ロータリーのすぐ先にはもう住宅地が広がる街 ・大事な一人っ子を伸び伸び育てたいファミリーが検討したい街 | 新百合ヶ丘、臼井、白岡、青葉台、長津田、習志野、越ヶ谷 |
(11)マンション中心ニュータウン | ・UR都市機構などが農地・山林を切り開いて造成した大規模な用地に造られる一大マンション街 ・日照・通風に配慮した配棟計画、公園、敷地内にショッピングセンター、学校などもあり、人工的だが、便利な暮らしができる街 ・伸び伸び子育て、地域コミュニケーションに頑張るファミリーには暮らしやすい街 | 多摩ニュータウン・南大沢、港北ニュータウン、千葉ニュータウン・中央・白井 |
(12)一戸建て中心ニュータウン | ・(11)と同様な大規模な造成地に整然と立ち並ぶ一戸建ての住宅地 ・その中に建てられるマンションは、日照・通風に優れ、眺望なども良く、自然を身近に感じる生活ができる ・子どもの数が多く、自然環境を重視するファミリー向けの街 | 守谷、所沢、小手指、八千代、我孫子、柏、鶴川、千葉ニュータウン・印西牧の原 |
次のページでは、12タイプのうちで、DINKSに向く街と向かない街を解説します。