日用品は「なくなったら買い足す」
日々の暮らしに一番密着しているのは、前頁表の「4.非耐久消費財・実用品」です。カレー・醤油・サラダオイルなどの調味料類、ラーメンなどのインスタント・レトルト食品、冷凍食品、コーラなどの飲料品、ラップ・アルミホイルなどの調理用品、トイレットペーパー、ティッシュなどのサニタリ―用品、下着や靴下といった衣類などがあります。どれも最寄りのスーパーで調達できるモノばかりです。このタイプのモノの補充基準は、比較的簡単です。なくなった時に、なくなった分だけ買い足すということで、これをジャストインタイムといいます。ロジスティックスの世界ではジャストインタイムは、不定期不定量補充といって、一番在庫を少なくする効果的な方法として取り入れられています。
特売日、特設コーナーは要注意!
補充基準として避けたいのは、安いからといって、特売日を補充日とすることです。モノはまだ使いきってもいないのに、安いからといってまとめ買いをすると、モノが重複し、ただでさえ少ない保管場所である収納スペースに収まりきれなくなり、散らかってしまいます。Tシャツや下着類も特売日だからといって、手を出さないほうが賢命です。だいたいベーシックなデザイン・素材のものは定番扱いですから、特売対象になることはまずありません。万一このようなモノを買いこんでみても、1、2度使用した後に箪笥の肥やしと化すことが多いというのは、どなたも経験済みのことでしょう。
特売日だけではなく、特設コーナーも要注意です。トイレの消臭剤などは実に40パーセントが衝動買いだそうです。スーパーの陳列台横に特別にディスプレイされているコーナーがありますが、目立つディスプレイが衝動買いを誘因する仕掛けになっているということをエステーの鈴木社長がTVで話していました。
次のページでは、片付く家に適した立地についてお話しします。