ご質問の内容に戻って、不動産業者が金融機関を指定する場合、その不動産業者がその金融機関としか付き合いがない、というケースもないわけではありませんが、その金融機関が他より少し条件が悪くても、それがあなたにとって最善の選択だと判断された可能性もあるでしょう。
住宅ローン審査の可否にはさまざまな要素が絡み合う
そのとき「普段から付き合いのある不動産業者の紹介客」という要素は、審査を有利に進めるための大きな原動力ともなるでしょう。
最近では売買契約締結前の事前打診により、住宅ローンの内定を出してくれる金融機関も多いのですが、不動産業者などを通さずご自分で手当たり次第に打診をすることは避けるべきです。打診の回数が増えれば増えるほど、これもまた不利な要素となりかねません。
また、不利な条件の住宅ローンしか借りられないという場合は、金融機関にとってリスクの高い客であるのと同時に、借りる側にとってもリスクの高い借り入れということになります。このようなときには、購入計画そのものを見直すことも考慮しなければならないでしょう。
住宅ローンの解説サイトや市販の書籍などに、よく「自分に最適な住宅ローンを選ぼう」といった主旨のことが書かれているのを目にしますが、本当に100%自由に選ぶことのできるのは一部の限られた人で、大半の人は何らかの制約を受けるものと考えたほうが良さそうです。
なお、新築分譲マンションなどにおける提携ローンの場合には、通常の住宅ローンよりも借り入れ条件が良く、なおかつ審査が少し緩くなっているケースもあるようです。
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