建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

『犬と住む家』ついに発行! 建築家が考えた犬と楽しむ住空間(3ページ目)

2002年の年末から企画をスタートしたムック『犬と住む家』(Gakken刊)がいよいよ発売になります。建築家たちが犬との共生を考えてつくった家の数々をレポートしています。書店でぜひ!

執筆者:坂本 徹也

特集2---「犬第一主義のリフォーム」

いま住んでいる家を建築家の知恵を借りて犬仕様の家に変えたい、犬用の設備を新しく設置してより飼いやすい環境にしたい----そんな気持ちからリフォームやリモデルに取り組んだ愛犬家たちの創意工夫をクローズアップしてみました。ここには家を犬仕様に変えていくためのヒントがたくさんちりばめられています。

■CASE1「犬小屋から犬部屋へ」---鈴木邸
神奈川県横浜市にある鈴木邸〈VILLA SUZUKI〉は、従来のRC造の家に木造平屋を増築する際に、ラブラドールレトリバーのアイガーちゃんのために専用のハウス〈アイガーハウス〉を組み入れて設計されました。テラコッタの床と杉板張りのアイガーハウスは、テラスともつながっており、テラスの板塀にはアイガーがひょいと首を出せるように丸い穴が開けられています。設計は10年前にもとのRC造の家を設計した山崎達也(山崎達也アトリエ一級建築士事務所)さんです。



シリーズ企画1---建築家のプロポーザル
建築家としてのプロの目から見た理想の「犬との共生住宅」とはどんなものか? みずからもウェリッシュコーギーペンブローグと暮らし、駒沢公園などで犬の飼い主さんたちにアンケートを取るなどして、「犬の気持ち」を家づくりに反映している建築家・赤沼國勝(SEA arch)さんに話を聞きました。

シリーズ企画2---こだわりの建築素材「床」編
いつも目をしょぼしょぼさせている、なんとなく元気がない、皮膚病が治らない、イライラして落ち着かない、喘息が起きる----あなたの愛犬にはそんな症状が見られないでしょうか。もしそうならシックハウスを疑ってみる必要があります。化学物質でできた塗料や接着剤を使った床材、そこにはあなたの犬を病気にする“毒”がいっぱい含まれているんです。お話は「呼吸する住まいネットワーク」の主宰者の栗原守(光設計)さん。

シリーズ企画3---海外集合住宅事情
海外の集合住宅での犬の飼育事情を現地からネットを使ってレポートしていきます。今回はシンガポールとロンドンから。記者はネットで自分のHPを立ち上げている吉富菜穂美さん(シンガポール)と藤井仁美さんにお願いしました。吉富菜穂美さんは、シンガポールでイングリッシュコッカのBAZY(ベイジー)ちゃんとアメリカンコッカのMOCA(モカ)ちゃんと暮らされている方。藤井仁美さんは、ロンドンで行動学の勉強をするかたわらペットの行動カウンセラーとしても活躍中の獣医さんです。

読み切り企画---犬と住む家づくりのA to Z
いざ家を建てるとなったら、じつは建て主だっていろんな勉強が必要。どこに依頼するか、こちらがどこまで一緒になって取り組むかで、家づくりは全然違うものになってきます。まずは最低限押さえておきたい基本知識をここにまとめてみました。執筆いただいたのは、同じアバウトの「家を建てる」ガイドの佐川旭先生(佐川旭建築研究所)です。

読み切り企画---犬との生活を楽しむ・スウェーデン流
日本のおよそ1.2倍の国土に900万人の人々が暮らすスウェーデンは、豊かな自然と人間の営みが調和する国。世界に誇るデザイン家具や技術力、アートを尊ぶ感性、そして人間と犬の快適な共生環境がしっかりと根づいています。
ここでは良識が息づく「大人の国」、スウェーデン流の犬との生活スタイルをさまざまな角度からクローズアップしました。取材したのは、在日スウェーデン公使のカール・レイフランドさんと愛犬のミキシーちゃん、そしてスウェーデンの精密機械の商社セコ・ツールズ・ジャパン社長のクラス・ハリングさんです。ほかにボルボ、スウェーデンハウス、エレクトロラックス社などが登場。

 

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