生後5ヶ月の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイントは?
生後5か月の赤ちゃんの成長
- 【寝返り】寝返り成功の瞬間は突然やってきます
- 【感情】嬉しい・悲しい・不安など…心もどんどん成長しています
- 【喃語】「アー」「ウー」「バッブー」などおしゃべりが多くなります
- 【生活リズム】おとなの生活リズムに近くなります
- 【離乳食】いよいよ離乳食のスタート
- 【離乳食】1種類の食材をスプーンひとさじから始めよう
- 【離乳食】離乳食の進みが遅くても、慌てずゆっくりと
【寝返り】寝返り成功の瞬間は突然やってきます
腰をひねり、体を左右に動かすようになったら、寝返り成功ももうすぐ
一方で、まだ寝返りができない子もいますし、うつぶせになることを嫌がる子もいます。個人差が大きいので、焦らずにゆったりと見守りましょう。足をばたつかせて、体を横向きにするところまでできていたら、そっと手を添えて背中を押してあげるとよいでしょう。寝返りの練習になります。でも、決して無理強いはしないで。寝返りができるようになっても、しばらくは元の体勢に戻るところまではできません。うつぶせが疲れたようなら、様子を見て、あおむけに戻してあげましょう。
【感情】嬉しい・悲しい・不安など…心もどんどん成長しています
怖い、うれしい、悲しい、不満、不安といった細かな感情が次々と出てくるように
経験が増えることは、いろいろな感情を芽生えさせ、心を成長させます。怖い、うれしい、悲しい、不満、不安といった細かな感情が次々と出てくるように。さらに、それを体で表すこともできるようになります。あやすと「きゃっきゃ」と声をあげて喜んだり、突然神妙な顔つきになったり……。気に入らないと真っ赤になって大泣きして、そっくり返って暴れることもあるでしょう。
【喃語】「アー」「ウー」「バッブー」などおしゃべりが多くなります
いろいろなことに興味を持つと同時に、喃語も増えてきます。さらに、「アー」「ウー」だけだった喃語にも少しずつ変化がでてくるでしょう。同じ「アー」でも、ただ音を出しているというよりも、ママやおもちゃに向かって、「アーア」と高低をつけたり、何度も繰り返したりと、まるで自分から話しかけているかのようです。また、「バッブー」「プップ」といった言葉も。これらは声帯だけではなく上下の唇も使った発音で、言葉が順調に発達していることの表れ。
まだまだ意味のないおしゃべりですが、目を見て返事をしたり、赤ちゃんの真似をして同じような言葉を返したりしましょう。赤ちゃんもコミュニケーションを楽しみ、一層お話ししてくれるようになります。
【生活リズム】おとなの生活リズムに近くなります
これまで猛スピードで成長してきた赤ちゃんですが、このくらいから成長のペースは少しゆっくりに、体重の増加もゆるやかになります。そろそろ昼夜の区別のない赤ちゃん型の生活は卒業間近。午前と午後のお昼寝はありますが、日中は起きていて、夜に寝るという、おとなに近い生活リズムが身についてきます。
少しずつ1日の生活の中に、メリハリをつけるように心がけましょう。朝は毎日同じくらいの時間に起きて、カーテンをあけたり、夜も寝かしつけの時間をほぼ同じくらいにするなど、ペースを整えていきましょう。衣類も、寝るときはパジャマに、お散歩に行くときは外出着に、など目的に合わせて分けるようにするといいですね。
【離乳食】いよいよ離乳食のスタート
体調もきげんもいい日に、スプーンひとさじからはじめていきましょう
この時期は、母乳やミルク以外の味に慣れさせ、どろどろとした離乳食を飲み込む練習が目的。体調もきげんもいい日に、スプーンひとさじからはじめていきましょう。1日の授乳のうち1回を、離乳食+おっぱいに。ゆっくり1カ月くらいかけて、1日2回に増やしていきます。
【離乳食】1種類の食材をスプーンひとさじから始めよう
かたさは舌触りがなめらかで、スプーンですくうとポタポタ落ちるくらい
最初は、食物に対するアレルギーなど、赤ちゃんの反応を確かめるために、1種類の食材から。スプーンひとさじ程度を与え、2~3日続けて様子を見て、特に問題がなければ、別のものを与えましょう。
米やパンのおかゆ、カボチャやじゃがいもといった根菜類、白身魚や豆腐などからはじめるとよいでしょう。つぶしたり裏ごししたりして、なめらかにしたら、スープや出し汁でのばします。薄味に慣れさせるためにも、味付けは一切必要ありません。
忙しいときは、市販のベビーフードを活用して。栄養バランスも塩分も計算されていて、種類も豊富にそろっているので、そのまま使ったり、かたさを調整するのに使ったり、上手に取り入れましょう。
【離乳食】離乳食の進みが遅くても、慌てずゆっくりと
今まで母乳やミルクに慣れてきた赤ちゃんにとって、離乳食は、わけのわからない謎の物体。はじめは食べものだとすら思っていないでしょう。それを、乳首からではなく、スプーンというなじみのない道具で口に入れられるのですから、拒否するのが当たり前。嫌がって抵抗したり、口にいれても舌で押し出してしまったりすることもあるでしょう。「早く離乳食をはじめなきゃ」「食べないと栄養不足になっちゃう」などと焦る必要はありません。抵抗するのは、知能や感覚が育っている証拠。それに、このころの栄養は離乳食からではなく、おっぱいからとっています。離乳食に慣らすために、おっぱいより先に離乳食を与えますが、どうしても嫌がる子には、先に少し授乳して、落ち着かせてから離乳食をあげても大丈夫。
ママが「せっかく作ったのに、食べてくれない……」と不安になったり、「なぜ食べないの?」と怒ったりしていると、赤ちゃんも食べたくなくなるかも。昨日は食べたのに、今日は食べない日もあるでしょう。「おいしいよ~」と声をかけ、ゆったりとはじめてみましょう。 たくさん食べる子も小食の子も、離乳食の進み方が早い子も遅い子もいます。個人差が大きいので、他の子と比べるようなことはしないで、赤ちゃんのペースに合わせて、あせらずにゆっくり進めましょう。
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