お宝保険(高予定利率の契約)は、生命保険の見直しの話をするとしばしばでてくる言葉です。お宝保険に該当する契約は解約しては駄目などと言われますが、なぜなのでしょうか。
 
お宝保険 解約

高予定利率のお宝保険は、解約しないが原則?

生命保険の見直しをする際に知っておきたいお宝保険、予定利率。これらのポイントを押さえつつお宝保険と予定利率の関係、それを踏まえての生命保険の見直しについて解説します。
   

予定利率とは? 

私たちは生命保険の契約をして保険料(掛け金)を支払いますが、この保険料は一部、保険会社に積み立てられて運用されます(将来の保険金の支払いに備えるため)。運用によってこのくらいの収益は確保できるだろうと予定した上で、実は保険料は一定の利率で割引されています。この割引率のことを予定利率といいます。

予定利率が高いほど保険料は安くなるので、予定利率は高いほどいいわけです。特に積立の要素がある生命保険では影響が大きく、代表的なものでは終身保険や養老保険、個人年金保険などがあります。

生命保険会社の予定利率は、金融庁が発表する標準利率を参考にして決めます。そのため標準利率が引き下げられると予定利率も引き下げが行われ、結果として保険料が上がることに繋がります。現在、積立タイプの保険ではこの傾向が顕著です。

お宝保険ってなに?

お宝保険というのは、特に予定利率の高かった時期の生命保険契約のことを指します。予定利率の高かった時期の話ですから、ご想像の通り今は予定利率が高くありません。80年代から90年代前半にかけて予定利率が5.5~6%になるものもありました。

ちなみに「96年4月1日以前に契約した貯蓄性のある保険」あたりがお宝保険といわれます。94年4月2日~96年4月1日までの予定利率は3.75%ですから、予定利率が下がり始めているのが分かります。

ちなみに現在ですが、直近は2017年4月1日に金融庁の発表する標準利率が1%から0.25%に大幅に引き下げられました。これを参考に予定利率を決めるので貯蓄性のある保険の魅力は大幅に落ちています。
 

お宝保険(高予定利率の契約)は、現在は契約できない!?

予定利率が高くてお宝保険が有利であることは分かったと思いますが、すでにお話ししたように現在は予定利率が低いため、高い予定利率の契約はできません。

また過去の一般的な生命保険の場合、契約時に約束された予定利率は契約後に変更されることはありません。つまり高予定利率の契約ならそれがずっと維持されるわけです。
 
お宝保険 解約

現在は予定利率が低いため、お宝保険は契約できない

一時期生命保険会社の経営破たんが相次ぎました。この原因とされているのが、今ではお宝保険と呼ばれる高予定利率の生命保険契約です。例えば予定利率5.5%の場合、資産運用状況の悪化で5.5%を維持できなくても5.5%でまわしていかなければなりません。それができないマイナス部分が保険会社の負担となるため、かつて生命保険会社の経営破たんが続いたわけです。

しかし高予定利率を多く抱えていた生命保険会社の主力は利率変動型といって一定の期間で予定利率が変動していくものに変わっています。そのとき予定利率が高くなっていれば高くなり、低くなっていれば低くなるわけです。

今は多くの生命保険会社が貯蓄性のある生命保険商品を外貨建てのものにしています。その分為替リスクなどもありますし、手数料がかかったり仕組みの従来のものと比べると複雑ですのでこうした点には注意が必要です。
 

お宝保険(高予定利率の契約)は、解約したら絶対駄目?

お宝保険や予定利率について調べていくと、色々な人が絶対に解約するなと口を揃えて言っています。解約したらもうこの条件では加入できませんから、それは本当のことです。

他にも注意してほしいのは、お宝保険で更新するタイプのもの(定期保険特約付き終身保険などがいい例)の場合、これを下取りに出して新たな保険に切替することがあります(転換という)。この場合も既存のお宝保険がなくなってしまいますから注意しましょう。

それから絶対解約しては駄目と言われても、家計がきつくて保険料の支払いができなくて困っている人もいるでしょう。

生命保険の見直しは解約がすべてではありません。保障の減額(減額した分支払いは安くなる)や払済保険(今まで支払った保険料の範囲で保障を買い、以後の支払いがなくなる)など方法は色々あります。

お宝保険(高予定利率の契約)を解約する前にこうした手段があることを知っておいてください。こうした条件のよい生命保険契約について解約前提で話をする人が相談の相手ならちょっと問題ありと考えてください。

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