「解約返戻金」は途中で解約すると戻ってくるお金

解約返戻金は時間の経過とともに増えていくが…。

解約返戻金は時間の経過とともに増えていくが…。

保険の契約をしたものの、途中で解約してしまうこともあります。このときに、戻ってくるお金が「解約返戻金」です。返戻金は「ヘンレイキン」と読みます。解約払戻金(カイヤクハライモドシキン)と呼ぶ会社や商品もあります。

解約返戻金の額は、保険の種類、保険期間、契約してからの経過年数で異なります。契約後の早い時期に解約すると、返戻金の額は払い込んだ保険料総額から見れば「スズメの涙」程度と表現されるくらい少額です。契約当初は保険契約にかかる経費が多いので、その分を差し引かれてしまうからです。

解約返戻金は契約を長く続けるほど増えていきますが、元本(払込保険料総額)を上回るまで相当な期間がかかります。下の表は、某生命保険会社の低解約返戻金型終身保険の解約返戻金額の推移です。

2017年12月22日現在。元本を上回るのは赤字部分。

2017年12月22日現在。元本を上回るのは赤字部分。


低解約返戻金型とは、保険料払込満了まで解約返戻金の水準を従来型より低く(70%が多い)抑えることで保険料を安くしたタイプの終身保険のこと。保険料の払い込みが満了すると、解約返戻金の水準は従来型と同じになります。

現在、終身保険はこの低解約返戻金型が主流です。上の表を見るとわかるように、保険料の払い込みが満了する60歳までは元本割れの状態が続き、満了の翌年にようやく元本を上回ります。つまり、中途解約はソンという典型的な例です。

なお、解約返戻金のない保険があり、このタイプを無解約返戻金型といいます。定期保険、収入保障保険、医療保険、ガン保険に、このタイプがあります。これらの保険は、解約返戻金をなくす分、保険料を安くしています。解約返戻金がないのですから、当然、途中で解約しても1円も戻ってきません。完全な掛け捨てです。

「満期保険金」は満期時に生きているともらえるお金

「満期保険金」は、保険契約が満期になったときに被保険者が生きているともらえるお金です。保険の種類としては、主に養老保険で使う言葉です。

養老保険は死亡保険なので、満期になるまでの間に死亡すると、満期保険金と同じ金額の死亡保険金がもらえます。死亡しても生きていてももらえるならおトク、と考えがちですが、それは、保険の予定利率が高いころの話。予定利率が史上最低レベルまで下がった現在、養老保険は保険料が高く、決しておトクな保険とはいえません。

養老保険を中途解約すると、解約返戻金がもらえます。解約返戻金の額は満期に向けて徐々に増えていきますが、終身保険のように、解約返戻金額が元本を上回ることはありません。養老保険の解約返戻金額の推移もお見せしたかったのですが、養老保険はあまり積極的に販売していないようで、解約返戻金額の推移を公開している保険会社はありませんでした。

終身保険、養老保険の解約返戻金額の推移は、保険商品のパンフレットや保険証券に記載されています。いつ解約すると、どれくらいの解約返戻金をもらえるのか知りたい人は、それらで確認してください。
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