地デジのダビングはちょっと違う
ブルーレイレコーダーやDVDHDDレコーダーはハードディスクがいっぱいになれば、録画した番組を消さない限り、次の録画をすることができません。そんなときはブルーレイやDVDに録画をダビングすればよいのですが、ダビングの特性を知っておかないと、あとで見ることができなくなったりすることも……そんなことにならないために、今回はレコーダーのブルーレイ、DVDダビングの基礎知識を解説します。
【目次】
地デジ放送はコピーはできない
地上波デジタル放送はコンテンツ保護のためにコピープロテクションがかかっているため、録画を「コピー」することができません(「ダビング10」対応番組であれば、9回までコピー可能)。そのため、ブルーレイやDVDにダビングすると、ハードディスク上の録画が自動的に削除されてしまいます。これを「ムーブ」といいます。なお、ムーブした映像は他のメディアにムーブすることはできません。地デジ放送を録画すると画質がダウンする
地上波デジタル放送はHD解像度あるいはSD解像度で放送されています。DR(あるいはTS)録画で録画した場合、放送と同じ解像度で録画されます。すなわちHD放送であれば1920×1080ドットの高解像度で録画されることになります。しかし、このHD録画のデータはSD(720×480ドット)録画よりも解像度が高くなり、データが大きくなります。そのため、そのままの解像度では長時間記録することができません。そのため、DVDへの記録では解像度を低く変換して記録されます。ブルーレイであれば、容量が大きいため、この変換なしに高画質に記録することができます。
目的に合ったDVDを選択しよう
記録型ブルーレイやDVDにはいろいろな種類がありますが、自分のレコーダーの対応している種類のメディアしか使うことができません。大きくわけて1回しか書き込みのできない「追記型」と必要に応じて前の録画を消して、ほかの番組を録画できる「書き換え型」の2種類があります。追記型はDVD-R、DVD+Rのように末尾が「R」、書き換え型は末尾が「RW」になます。パナソニックのDIGAなど一部機種では書き換え型メディアにDVD-RAMも使えます。時間がたっても、そのまま保存しておきたいものを記録するのには追記型を使います。見飽きたら、他の番組に書き換えて再度利用したい場合は、書き換え型を使うといいでしょう。VHSと異なり、データを書き換えても映像が劣化しないのがDVDのいいところです。なお、メディアの価格は、追記型よりも書き換え型のほうが高くなります。
地デジ録画にはCPRM対応メディアが必要
地デジやBSデジタルなどのデジタル放送を記録する場合には注意が必要です。国内のデジタル放送には著作権保護機能が組み込まれているため、著作権保護機能に対応したメディアにしか番組を記録することができないのです。DVDの場合、デジタル放送の記録には「CPRM対応」の録画用メディアが必要です。ブルーレイの場合は、すでにCPRM対応ディスクなので、特に特別なディスクは必要ありません。
CPRM対応メディアを他の機器で再生するときの注意
地デジ番組をダビングしたディスクの場合、CPRMでコンテンツ保護されているので、CPRM機能をサポートしていないプレイヤーでは再生することができません。そのため、ある程度、古いプレイヤーでは再生することができません。これはパソコンで再生するときも同じで、CPRM対応メディアを再生するときはCPRMに対応したプレーヤーソフトが必要です。最近では「WinDVD8」(インタービデオ)など多くのDVD再生ソフトがCPRM再生に対応しています。【関連記事】