6月・1月:氷室(ひむろ)の仕込み・氷室開き・氷室饅頭

氷室の雪詰め作業

氷室の雪詰め作業                         写真提供:金沢市 

金沢の奥座敷と称される湯涌温泉には氷の室・氷室(ひむろ)の小屋があり、冬に雪を詰め、初夏に取り出して将軍家に献上していたという歴史が残っています。
この歴史に合せて、現在も冬には氷室の仕込み、夏に氷室開きという行事が行われています。

氷室小屋

氷室小屋

湯涌温泉は市内中心部から車で20分ほどの山里にある小さな温泉街で、大正ロマンを代表する美人画などで知られる竹久夢二が恋人彦乃と逗留した地です。

■氷室の仕込み・氷室開き
問い合わせ:湯涌温泉観光協会
TEL:076-235-1040 
会場:湯涌温泉薬師寺境内
氷室の仕込み:1月の最終日曜日
氷室開き:6月30日
アクセス:JR金沢駅からバスで約45分 タクシーで約30分      

 

氷室の日に食べる氷室まんじゅう。写真は越山甘清堂の氷室まんじゅう

氷室の日に食べる氷室饅頭。写真は越山甘清堂のもの

この氷室開きに併せて、金沢ではお饅頭を食べる風習があります。「氷室饅頭」とよんでいますが、無病息災を願って7月1日に食べるのです。一説では、献上する雪が溶けて、お饅頭くらいの大きさになったからという話もあります。

それぞれの菓子店が氷室饅頭を作りますが、地元の人たちに人気のお店のひとつに老舗の「越山甘清堂」があります。ここのお饅頭はほんのりお酒の香りがするふかふかの酒饅頭で、中のあんこが絶品です。口どけがよく、さらりとした甘さです。

お店の人によると、古くからの風習にも関わらず、越山甘清堂の氷室まんじゅうはいまだに年々売り上げが伸びており、いつも完売するそうです。多くの風習が忘れ去られる中で定着をみせている大きな理由は、うるさい金沢の人々の舌に応えるため、現状に満足せず、さらに美味しいものを生み出そうとするお店側の姿勢にあるようです。

この氷室饅頭は一週間前ぐらいから売り始めます。ちなみに、通年で酒饅頭を楽しめる「焼きまん」もおすすめです。こちらは、お店の看板商品で、やはり地元の人たちに愛されています。

越山甘清堂
住所:金沢市武蔵町13-17(本店)
TEL:076-221-0336
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜日(ただし行事と重なった場合は営業)
※市内のデパートや近江町市場、金沢駅にも店舗あり
※通販もあり