忍者寺から歩いてたった2分のところにある金沢屈指のパワースポット

外観@香林寺

「南無不動明王」と書かれた赤い上りが目印。目立つので迷うことはないと思います。

金沢市寺町はその名の通り70にも及ぶ寺社が集まるお寺の町。“忍者寺”の愛称を持つ妙立寺もこのエリアにあり、いつも多くの旅行者で賑わっています。その忍者寺からさらに奥へと進んだところにあるのが一願成就のお寺として密かな人気を誇る香林寺。一般的にはそれほど知られていませんが、実は御利益を求めて県外からも訪れる人が後を絶たない金沢屈指のパワースポット。どんな願いでもOKなので、運気を上げたい人は必見です!


願掛け寺として知られる神照山香林寺は慶安4年(1650年)、加賀藩家老・青木五兵衛によって建立された曹洞宗の寺院。

本堂内にはご本尊の釈迦牟尼仏以外にも、病気平癒や開運にご利益がある開運霊薬不動尊、胸に子供を抱いていることからお子抱き地蔵と呼ばれて親しまれている安産・子授けなど子供に関する願いを叶えてくれる幸福地蔵菩薩が安置されています。
庭園@香林寺

一願成就の願掛けをする香林寺の庭園。十二支像と羅漢像が建っています。

お寺の方の説明によれば(香林寺に初めて参拝する場合はお寺の方が香林寺の歴史や三尊のご利益について詳しくお話ししてくれます)、お釈迦さまなど“如来”と名前が付く仏様は個人の願いより、例えば世界平和とかみんなの幸せを願うとかの大きなことを祈願する仏様で、「お不動さん」として有名な不動明王が個人的なことをお願いする仏様なのだとか。

一願成就の願掛けは本堂内の三尊ではなく庭に出て行うのですが、もちろん本堂内のお不動さんに祈願してもOK。但し、ここでも1人につき1個の願い事です。一緒に家族や友達の分も祈願できますが、その場合も1人に1つ。もし叶ったらお礼参りとともに、また次の願いを祈願します。

本堂内に残された人間国宝の加賀友禅作家・木村雨山ワールドが圧倒的

庭園@香林寺

木村雨山が絵に描いた庭園に植えてあるザクロ。ちょうど真っ赤な実が成っていました。

本堂でのお参りが終わったら、庭に出て早速願掛けへ、と行きたいところですが、その前にぜひ本堂奥の座敷にも足を向けてください。

加賀友禅作家で唯一人間国宝の認定を受けた木村雨山がまだ人間国宝になる前、子供の病気平癒の祈願のために約2年に渡って香林寺に滞在していた間に描きためた貴重な色紙や短冊80点以上が保管・展示されていて一見の価値ありです。
庭園@香林寺

木村雨山が見て絵に描いていた座敷からの景色。動物は見かけませんでしたが、実際の風景と絵を比べてみるのも面白いです。

しかもそのほとんどは座敷に面した窓から見える情景を描いたもので、庭に植えてある立派なザクロの木や遊びに来たカラス、雀、犬(最近は1匹でうろついている犬は見かけませんが、昔は放し飼いや野良犬は珍しくありませんでしたよね)など加賀友禅で取り上げられることがない動物たちの絵が優美なタッチで描かれています。

木村雨山の作品は今でも高値で取引されている、正しく近代加賀友禅最高峰の作家。その雨山の絵をこれほど多く見られるというのはなかなかなく、ぜひじっくりと鑑賞してください。ちなみに雨山の病気平癒の願いですが、見事叶って子供は元気になったそう。