ザンジバル島への道
パジェ近くのブウェジュー村。白い砂地にサンゴでできた白い壁、そこにヤシの緑と空の青がクッキリと浮かび上がる ©牧哲雄
独特の色彩・造形で知られるティンガ・ティンガ派の絵画
日本からタンザニアへの直行便はない。一般的なのは中東やヨーロッパを経由して、まずタンザニアのダルエスサラームに入る方法。格安航空券で15万円前後から。
便は少ないようだが、ケニアや中東・ヨーロッパから直接ザンジバルに入る便もある。ダルエスサラームからは国内線で30分以内、フェリーは数種類があり、2時間ほどで結ぶものから夜行でのんびり行くものもある。ツアーは10日間、30万円ほどから。
■周辺の世界遺産
ザンジバルを訪れるツアーでは、タンザニアの他の世界遺産をパッケージしているものも多い。そんなツアーでは、動物サファリで有名な世界遺産「ンゴロンゴロ保全地域」「セレンゲティ国立公園」「セルー・ゲーム・リザーブ」や、赤道直下に氷河が輝く「キリマンジャロ国立公園」を訪ねたりする。
ザンジバルとこれらの世界遺産を訪れれば、サバンナの大自然と多文化の街、そして世界有数のビーチを同時に楽しむことができる。
ザンジバル島のベストシーズン
こちらはザンジバル島の対岸にあるタンザニアの中心都市ダルエスサラームの港。女性たちがまとっているのはカンガと呼ばれる東アフリカ特有の布。イスラム教徒の女性は肌を出さないので、違いがひと目でわかる ©牧哲雄
黒人奴隷たちが放り込まれた穴倉。奴隷たちは鎖でつながれ、トイレにも行かされず、この中に放置されて売れるのを待った
雨季は大雨季が3~5月、小雨季が10~12月。蚊が発生したり海の透明度が下がったり散歩ができなかったりということで、雨季は外した方がいいかもしれない。サバンナへ動物サファリに出かける人は、動物の移動の季節なども調べておきたい。
普段は基本的に安全だが、選挙が近くなると小規模ながらストーンタウンでテロが起こることがある。独立を求める運動やアラブ - アフリカの民族対立も残っているので、渡航前は外務省の海外安全ホームページなどで現地の状況を確認しよう。
世界遺産基本データ&リンク
特有のコロニアル・スタイルを見せる最高裁判所 ©牧哲雄
登録名称:ザンジバル島のストーンタウン
Stone Town of Zanzibar
国名:タンザニア連合共和国
登録年と登録基準:2000年、文化遺産(ii)(iii)(vi)
【関連サイト】
- グレート・ジンバブエ/ジンバブエ(同時代の文化)
- セレンゲティ国立公園/タンザニア
- キリマンジャロ国立公園/タンザニア
- タンザニア連合共和国大使館(日本語公式サイト)
- 外務省 海外安全ホームページ