保障対象をがんに特化したがん保険が多くの保険会社から発売されています。いろいろなタイプがあるので、加入する際はどれを選んだらよいか悩むところですが、その前に、何故がんだけ独立した保険として存在しているのか疑問に思った人はいませんか?そして、がん保険は本当に必要なのでしょうか?

がんは医療保険でも保障対象となっている

病気になった時の経済的負担に備える保険として、医療保険やがん保険などがあります。医療保険には入院給付金や手術給付金などの保障があり、病気やケガで入院や手術をした時に給付金を受取ることで、経済的負担を回避したり緩和したりできます。医療保険の保障対象にはがん(悪性新生物)も含まれているので、がんになった時の備えとしても、当然有効です。

がんは死因率1位

もしがんになったらどうしよう!?

もしがんになったらどうしよう!?

『厚生労働省の平成19年人口動態統計月報年計(概数)の概況』によると、平成19年の全年齢での死因別順位は、第1位が悪性新生物(がん)で336,290人、第2位が心疾患で175,396人、第3位が脳血管疾患で126,940人、第4位が肺炎で110,080人、第5位が不慮の事故で37,874人 となっています。がんは昭和56年から常に第1位で、約3人に1人ががんで亡くなり、治療をして亡くならない人もいれれば相当な割合になります。がんは避けては通れない国民病とも言えます。

がん保険はがん治療に適している

医療保険は病気やケガに幅広く対応しているのに対し、がん保険はがんの保障に特化しています。がんは罹患率が高く、経済的負担も大きくなるケースが多いことから、保障範囲をがんに特化することで保険料を抑えています。がん保険には「がん診断給付金」という保障があり、早期段階にまとまった給付金を受取れるようにして、お金の心配をせずにがん治療を受けられるようにしているのが特徴的です。今後自分の身に降りかかるかも知れない病気やケガを選べない以上、一次的な備えとしては保障範囲の広い医療保険の方ががん保険よりも適しています。しかし、がんになった時にはより手厚い保障を望むなら、医療保険にプラスしてがん保険にも加入しておくと、効率よく安心できる備えを確保できます。

治療を選べることが大事

がんへの備えとして最も重要なのは、がん検診などを受けてとにかく早期に発見し治療をすることです。そして治療を受ける際には治療方法に選択肢があり、正しく理解した上で自らの意思で選べるということです。がんがまだ初期段階であれば、体への悪影響も少なく、治療費などの経済的負担も少なくて済むはずです。治療方法の選択肢は、がんの部位や進行状況、医師の考えなどによって異なりますが、例えば重粒子線治療のような方法を選択すると、経済的負担はおそらく300万円以上になります。経済的備えがないと治療方法を選べない可能性もあるのです。

必要とする人がいるからがん保険は存在している

経済的備えをしておくことは、がんの治療方法を選択できる大事なポイントになります。適切ながん保険に加入しなくても、治療などのために貯金をしておいたり、医療保険を手厚くしておいたりすることで備えることもできます。ただ、多くの保険会社ががん保険の取り扱いをし、今日まで存続していると言うことは、がん保険に対するニーズが多いことも事実です。

がんへの備え方は人それぞれであり、がん保険へ加入するのもしないのも自由です。がん保険が必要かどうかは、何故多くの人にがん保険が支持されているかを考えてみると、その答えが出るはずです。


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