どこで・誰と・どのように暮らす?

リタイアメントプランニングでは、年金や貯蓄、資産運用など「お金」の話に集中しがちです。でも大切なのは、「どこで・誰と・どのように暮らす? 介護するのは誰? 終の棲家は?」など生活に密着したテーマについて夫婦で素直に話し合い、明確にイメージし、共有することです。特に転居を伴う老後設計では、夫婦の価値観が異なると、「別居」悪くすると「離婚」へ突き進むことにもなりかねません。

体力気力共に充実し自由な時間を手にする60歳代のリタイアは、夫だけでなく妻にも生活パターンの大変化をもたらします。この変化を上手にクリアーしなければ、うつ病や主人在宅ストレス症候群、アルコール依存症など精神や肉体に重大な変調をもたらす病気にいたる可能性も少なくありません。定年後を楽しんでいる先輩夫婦の例を、「どのように暮らす」を中心に、いくつかご紹介します。

70歳前半の現役サラリーマン

私の知識を若い人に伝えなければ……。

私の知識を若い人に伝えなければ……。

「年金はいつから受給できるのだろう……」が口癖のAさん。60歳定年を前に「目指せ生涯現役!」を実行するために、小企業で自分の技術が生かせる会社を探しました。長時間通勤になるものの希望にピッタリの会社は、幸いなことに知人の会社でした。体力に合わせて、出勤日数は週5日から4日、3日と少なくなり、最近やっと念願の老齢年金を手にしてにっこりしています。体力的な限界を感じつつあるので、そろそろ現役引退が視野に入ってきました。奥様曰く「早起きから解放されるのはいつかしら……。夫元気で留守がいい、を実践するには妻も結構大変よ!」