マイレージの提携が充実
旅行ファンにベネフィットをもたらすのは、マイレージにおける提携です。スターアライアンスの加盟会社同士では、マイルの相互加算、特典の相互利用ができます(加算率や対象となる航空券の種類、特典に必要なポイント数などは、各プログラムによって異なります)。他のアライアンスに比べてメンバーが多いため、マイルをためる機会も、特典の選択肢も自ずと豊富になり、それが「スターアライアンス」の強みとなっています。日本在住者にとっては、ANAの国内線でマイルがためられることもポイントです。アップグレード特典があることも、スターアライアンスの魅力。写真はフルフラットになる、UAの新しいビジネスクラス。
世界一周運賃やエアパスも
運賃にもスターアライアンス共通の商品が揃います。象徴的なのは、加盟会社のフライトを乗り継いで地球をまわる世界一周運賃。料金は利用するクラスと飛行距離(マイル)によって異なりますが、日本発でエコノミークラスを利用する場合は30万4400円(総飛行距離が2万9000マイル以内の場合)から。有効期間は1年間、日程の変更は無料、ルートの変更も1万円程度でできるなど、使いやすく、かつ料金設定もリーズナブルです。またビジネスクラス利用は56万8200円(同)から、ファーストクラス利用でも90万2200円から(同、それぞれ諸税等が別途必要)。憧れの世界一周旅行を、身近なものにしてくれる航空券です。購入は、スターアライアンス公式ウェブサイト、加盟航空会社、旅行会社のいずれかで。
世界9エリアに設定されているエアパスも便利な商品。エアパスは各エリア内において加盟会社の便を区間ごとに組み合わせて使える割引運賃で、料金は利用する区間のマイル数に応じて決まります。日本人旅行者に人気があるのは、ヨーロッパエアパス。ヨーロッパのほとんどの国に設定があり、1区間85USドル(約8000円、諸税等は別途必要)から購入できます。利用は3区間以上、日本からヨーロッパまでの往復は加盟航空会社を利用するなど条件はありますが、ヨーロッパの周遊旅行にはぴったりの運賃です。
「日本地区限定サイト」を一新
世界で初めて誕生し、アライアンスとしての運営期間が長いため、全般的に共通のサービスが充実している点も、「スターアライアンス」のアドバンテージです。そのひとつが、多彩なオンライン機能。例えばANAのウェブサイトのマイレージの特典予約のページでは、ほとんどの加盟会社の特典の空席状況がリアルタイムで照会でき、その場で予約&発券が可能です。アップグレード特典もオンラインで予約できます。最新情報が手に入る「スターアライアンス日本地区限定サイト」。
注1:3社の新規加盟時期は、今年2月時点の予定
注2:コードシェアとは、2つ(またはそれ以上)の航空会社がそれぞれの便名を付けて共同で運航する形態で、一般的には1社が機材と乗務員を提供し、他社がそれに自分の便名をつけて運航する。
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■Star Alliance(スターアライアンス)
加盟航空会社:26社(アドリア航空、エア・カナダ、中国国際航空、ニュージーランド航空、ANA・全日本空輸、アシアナ航空、オーストリア航空、ブルーワン航空、bmi・ブリティッシュ ミッドランド航空、ブリュッセル航空、コンチネンタル航空、クロアチア航空、エジプト航空、LOTポーランド航空、ルフトハンザ ドイツ航空、スカンジナビア航空、上海航空、シンガポール航空、南アフリカ航空、スパンエアー、スイス インターナショナル エアラインズ、TAPポルトガル航空、タイ国際航空、トルコ航空、ユナイテッド航空、UAエアウェイズ)
機材数:3993機
従業員数:45万8817人
年間搭乗者数:6億0350万人
総売上高:1712.2億USドル(約15兆4000億円)
1日あたりの就航便数:1万9700便
就航空港:1077空港
ラウンジ数:980ヵ所
就航国:175ヵ国・地域
※2010年4月20日現在(スターアライアンスの公式ホームページより)