確定申告の用紙は税務署でもらうことも可能
「確定申告をするにも、そもそも何が必要かわからない」「何にどう書けばいいのかわからない」という確定申告ビギナーの方々には「税務署に取りに行く」という方法もあります。税務署は、わざわざ管轄を調べて行く必要はありません。申告書の様式は全国統一なので最寄りの税務署でもらうことができます。【参考】国税局・税務署を調べる(国税庁ウェブサイト内)
なお、申告書の様式は全国統一なのでどこの税務署でも大丈夫なのですが、最終的に確定申告書を提出する税務署は管轄、つまり住所地や居所地のある税務署、ということになります。そのような場合、 住所地または居所地の郵便番号、あるいは「東京都大田区北馬込」といったおおまかな場所がわかれば、国税庁ホームページ内の「郵便番号・住所から税務署を調べる」という検索機能を使うのも便利でしょう。
郵便番号・住所から税務署を調べる検索画面 (出典:国税庁ホームページより)
税務署に着いたら、ドコに行けばいい?
確定申告シーズンであれば、1階や別棟など比較的わかりやすい場所、あるいは別途それだけを目的に設置した「確定申告会場」が設置されているので、そこに行けばいいのですが、設置されていない時期であれば、とりあえず「受付」に行ってみましょう。確定申告したい理由を職員に伝えれば、必要な書類がもらえる
税務署の受付で職員に確定申告をしたい理由を伝えてください。申告書をもらいたい人たちは、もとをたどれば、確定申告をしたい理由が必ずあるはずです。例えば「医療費控除の申告をしたい」「住宅ローン控除の申告をしたい」ということです。「医療費控除の申告をしたいのですが、必要な用紙をすべてください」「住宅ローン控除の申告をしたいのですが、必要な用紙をすべてください」といった具合です。
2021年3月期確定申告は入場整理券が必要に
ただし、2021年3月期(令和3年3月期)の確定申告は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から大幅に様がわりしそうです。というのも、税務署の窓口や確定申告会場の混雑を緩和させるために確定申告会場への入場には「入場整理券」が必要である旨がすでに国税庁から発表されているためです。ポイントは
- 会場内の混雑緩和のため、確定申告会場への入場には、入場できる時間枠が指定された「入場整理券」が必要であること。
- 入場整理券は各会場で当日配付するが、LINEを通じたオンライン事前発行も可能であること。
- 入場整理券の配付状況に応じて、後日の来場をお願いする場合があるが、当日の配付状況は、国税庁ホームページから確認できること
したがって、申告書をもらいに行くだけの行為が、税務相談と判断されてしまうと「入場整理券」が必要になるということです。したがって、待ち時間等を極力少なくするためにはLINE 公式アカウントを通じた事前発行を利用するのが選択肢のひとつとなります。
入手方法は以下のとおり
- LINEアプリから国税庁LINE公式アカウントを友だち追加
- 「トーク」画面から「相談を申し込む」を選択
- 税務署や来場希望日時を選択
- 内容を確認して「申込」をタップすれば完了
なお、このような手続きを行うと下記のような画面が表示されますので、これを係員に提示した上で、確定申告をしたい理由を税務職員に伝えるということになります。あらかじめ印刷したものを入場時にご提示いただいても差し支えないとの記載も国税庁から発表されたFAQにはあるので「スクリーンショット」等で予備をとっておくのもいいでしょう。
したがって、確定申告書について「そもそも何をもらったらいいのかわからない」「何に書けばいいのかわからない」という場合であれば、確定申告書をもらいに行くときと、税務相談を行いながら確定申告書を作成するときと少なくとも2回は税務署あるいは確定申告会場に行く必要が出てくる人もいるでしょう。2021年3月期(令和3年3月期)の確定申告は混雑緩和を避けるためにも、早め早めの準備が必要です。
確定申告の用紙は国税庁のHPでダウンロードも可能ですので、自分でパソコンやプリンターをお持ちの方は、家でプリントアウトして用意することもオススメします。
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