資産運用

まねてはいけない!政治家たちの資産運用術(3ページ目)

資産家の資産運用の実例として政治家を取り上げます。麻生さん、鳩山さん、小沢さん、と3人の大政治家の資産運用に関する報道から、私たちにも有用な資産運用の知恵を共有したいと願っています。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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小沢一郎さんの場合

小沢一郎さんは、現在渦中の人ですが、麻生さんや鳩山さんのような資産内訳は報道されていません。ただ、ものすごく不動産をたくさん持っているらしい、という話は評判です。

報道で明らかになった問題は、資産の名義借りのことです。自分のお金を、家族名義にしたり、政治団体名義にしたり、という置き場所を臨機応変に変えるというが、小沢さんのクセのようです。

しかし、家族名義を利用することは、贈与のつもりでなくても、贈与税の対象となります。しかも、時効がありません。このことを小沢さんは承知のうえでやっているのでしょうか?

お金は誰かの支配下にある財産ですから、その名義は重要問題です。皆さまには、どうか、安易な名義移動で自らを利するような行動は取られないことをおススメします。

確かに資産の所有名義を操作することで、税金が安くなったり、法的なチェックが甘くなったりすることで、有利になることはありますが、あざといテクニックはいつか償わなければならないときがきます。お金はそれを稼いだ人のもの。それを移転するなら贈与の申告をして、堂々と運用すべきです。それは人の正義であり、倫理です。

以上、3人の富裕な政治家の資産運用を俎上に乗せてみましたが、ご参考になったでしょうか。

最後にお断りしておきたいのは、彼らをねたんで書いているわけではありません。ただ、資産運用のあり方としてもったいないなあ、と思うばかりです。

恵まれた政治家たちのふところ具合をを知って、「金持ちには庶民の気持ちなんか分からない」なんてひがんだ見方をするのぞき見趣味の週刊誌もいかがかと思います。こうした政治家たちが堂々と資産を増やし、その一方で国や国民のためにひとはだ脱ぐような、調和のとれた社会になってほしいものです。

それは資産運用が真っ当なスキルとして認められる豊かな社会でもあります。
 

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