世界経済の動きが業績に反映されやすい業種
資源・素材関連企業は、自動車や建設、半導体、住宅など幅広い産業を支える存在です。普段の生活では意識する機会は少ないかもしれませんが、こうした企業が供給する素材がなければ、多くの製品は作ることができません。

一方で、業績は国内だけでなく世界経済の影響も受けます。景気が回復して設備投資や住宅建設が増えれば、鉄鋼や化学製品、紙製品などの需要も伸びやすくなります。逆に景気が減速すると、需要が落ち込みやすいという特徴もあります。
そのため、株価の値動きは比較的大きくなる傾向がありますが、利益が伸びた局面では株主還元を積極的に行う企業も少なくありません。高配当株の中でも、世界経済の動向を意識しながら投資を楽しみたい人に向いている分野といえるでしょう。
今回は、日本のものづくりを支える企業の中から、9月に配当権利を迎える3銘柄を紹介します。
王子ホールディングス<3861>
王子ホールディングス<3861>は国内最大級の製紙会社で、新聞用紙や段ボール原紙、家庭紙に加え、包装材や機能性素材など幅広い製品を手掛けています。
近年は電子商取引(EC)の拡大を背景に、物流で使われる段ボール需要が底堅く推移しています。また、環境対応素材の開発にも力を入れており、紙の新たな用途を広げる取り組みも進めています。
景気の影響を受ける場面はあるものの、生活や物流を支える製品を数多く扱っていることから事業基盤は比較的安定しています。高配当株としても注目されており、素材関連株の入り口として検討しやすい企業です。
UBE<4208>
UBE<4208>は、化学事業を中核とする総合素材メーカーです。樹脂や機能性化学品のほか、機械やセメント関連事業も展開しており、多様な産業を支えています。
自動車や電子機器など幅広い分野へ製品を供給しているため、景気や設備投資の動向は業績に影響します。一方で、付加価値の高い化学製品の比率を高めることで、収益力の向上にも取り組んでいます。
株主還元にも積極的で、高配当株として個人投資家から注目されることも少なくありません。化学メーカーに投資したいと考えている人にとって、有力な候補の1つです。
日本製鉄<5401>
日本製鉄<5401>は国内最大の鉄鋼メーカーで、自動車や建設、造船、インフラ整備など、日本のものづくりを支える鋼材を国内外へ供給しています。
鉄鋼需要は景気や設備投資の影響を受けやすいものの、社会に欠かせない基礎素材であることに変わりはありません。国内だけでなく海外事業も展開しており、世界経済の回復局面では業績の改善が期待されます。
高配当株としても人気が高く、利益の拡大に応じて株主還元を強化する姿勢を示しています。資源・素材関連株を代表する企業として、一度はチェックしておきたい銘柄です。
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