歴史深いトルコ・イスタンブール旅行へ行ったら押さえておきたいお土産
トルコには魅力的なお土産が色々ありすぎて、悩んでしまうこと然り
日本でもお馴染みのアイテムから、意外!?に知られていないものまで、トルコには魅力的なお土産がいっぱい!旅行中の貴重な期間、お土産選びにあたふたしないためにも、ここではトルコで買うことができる代表的なトルコグッズをご紹介。今から欲しいものをチェックしておきましょう!
<目次>
【伝統工芸品のお土産】トルコの工芸品は色彩豊か!陶器など
歴史あるトルコですから、昔から続く伝統工芸品も豊富です。中でも絨毯、キリム、タイル、陶磁器はトルコ土産の王道。せっかく遠路を来ているのですから、現地で本当にいいものを一点購入するのも大人の選択かも。
伝統工芸品1:トルコ絨毯、キリム/世界中で人気のインテリア
いい絨毯は高い買物だけに、じっくり選びたいところ
中央アジアから渡ってきた遊牧民族だったトルコ人にとって、昔から絨毯やキリムは生活と切っても切り離せない必需品。その質はペルシャ絨毯と並んで世界的に有名です。トルコ絨毯は縦糸を二重に結ぶダブルノットと呼ばれる方法ので編まれているため、丈夫だとも言われています。
芸術度の高さがうかがえる作品の数々
ただし、値段設定が一定でないためトラブルも多い絨毯ですが、その価値を決定する要因の一つは、一平方センチメートル内に結び目がいくつあるか、ということ。細かいものだと一センチメートル四方の中に36×36の結び目があり、まるで細密画のようです。
もう一つの要因は、織られている糸の材質。例えば、ウールよりもシルクの方が高額になるのは市場の原理です。また、ブランドも価格決定要因の一つ。ヘレケ地方のオズイペッキ家やカイセリのチュナル家などは古くから絨毯の生産で有名です。その他、アンティークかどうか、手作りか機械織りか、などなど素人の目では判断しにくい要素も価格に大きく影響します。
キリム、ジジム、スマックは味わい深い模様
一方、キリムはより素朴な平織りのラグのこと。様々な自然を象徴した幾何学模様が施されており、昔から嫁入り道具でもあったキリムの模様は、母から娘に代々伝わる特別な意味が込められています。キリムには、何本もの飾り糸も同時に織り込んで模様を織りなすジジム、一本だけの飾り糸を織り込んで細やかな模様を仕立てあげるスマックといった種類もあります。
トルコ絨毯に関する記事はこちらからも>>>
絨毯・キリム/トルコのお土産
ちなみに、トルコの観光地では絨毯屋をめぐるトラブルが多く報告されています。スルタンアフメット地区などで声を掛けてくる人はたいてい絨毯屋の客引きで、最終的には店に連れて行かれ不当に高額な絨毯を買わせようとしますので、注意が必要です。
絨毯に関するトラブルの詳細はこちらからも>>>
トルコ観光地の絨毯トラブル
伝統工芸品2:タイル、陶磁器/女性に人気が高いインテリア雑貨
タイルではチューリップ模様が人気
絵皿はお土産にちょうどいい
トルコ独特の文様が描かれたタイルや陶磁器。青や赤を基調とした色彩の美しさが特徴です。その装飾自体も、セルジューク朝から残る幾何学模様や、オスマントルコ帝国から伝わるチューリップやカーネーション模様など、時代によってエキゾチックなものが多数あります。職人さんの腕がモノを言う陶磁器、タイルはイズニック地方が、陶磁器はキュタフヤ地方が有名です。
我が家でも重宝しています
陶器やタイルのうれしいところは、高級なラインナップもあればチープなお土産としての品ぞろえも豊富なところ。ガイドがかつて買ってみて、その後かなーり重宝したのは「トルコタイルの鍋敷き」です!
【トルコ雑貨のお土産】人気観光地グランドバザールなど市場系で買える
グランドバザールをはじめとした市場系の買い物スポットで私たちの気持ちをそそるのがトルコ雑貨。そのかわいい様を見ていると、思わずがっぽり大人買いしたくなってしまいます! 値段もそれほど高くないので、お友達にばらまくお土産にいかが?
雑貨1:ナザール・ボンジュウ/目玉の形をしたガラス玉のお守り
トルコ土産の代表格、ナザールボンジュウのペンダントヘッドたち
家や店のお守り用ナザール
トルコでは、他人の羨望・嫉妬のまなざしはその人に悪影響を与える、と考えられています。これはヒッタイト時代から残る信仰で、こうした羨望のまなざしから守ってくれるのが、目玉の形をしたガラス玉、ナザールボンジュウ。トルコの家や店には必ずと言っていいほど巨大なナザールボンジュウが入口の壁に掛けられており、そのほかトルコ人はキーホルダーや携帯ストラップ、ピアスなど、様々な形のナザールボンジュウを身に着けていることがあります。モチーフとしてかなりキュートな上に種類も豊富なので、友人たちに配るのにうってつけのお土産候補。ちなみに、何か嫉妬の視線から守ってくれた時、そのナザールボンジュウは割れるのだとか。
ナザールボンジュウに関する記事はこちらからも>>>
ナザールボンジュウ
雑貨2:イーネオヤ/トルコ人女性が丁寧に刺繍した花の立体レースアクセサリー
たたまれたスカーフのすそからはみ出たオヤたちがキュートすぎ!
本物の花よりかわいく見える(©イスタンブルカフェ)
イーネオヤとは、縫い針で編まれた色とりどりの立体レース。通常は女性が頭に巻いているスカーフの裾に飾られるのですが、最近ではチョーカーやピアス、ネックレスなども作られています。トルコ地方の女性たちは昔、その時の気分によってオヤを選んでいたと言われており、それだけに様々な花や植物をモチーフとしたあでやかなオヤたちが魅力的! 高度な技術が必要とされ、トルコ人女性が一つ一つ手で編みあげたものですから、お土産としても温かい気持ちが備わります。
最近のオヤブームにあやかってか、グランドバザール内にはオヤを取り扱う店舗が急増中。お土産用から本格派まで、選択肢も広まってきました。
雑貨3:モザイクキャンドル/旅行番組で人気上昇!トルコ土産の定番
中から明かりがもれるとモザイク模様が映える(©イスタンブルカフェ)
日本の旅行番組のトルコ特集で紹介されて以来、人気急上昇のモザイクキャンドル。職人さんが一つ一つ手でモザイク模様を張り合わせていくのだそうです。明かりを灯してみると、なんともトルキッシュな雰囲気が醸し出せるこのモザイクキャンドル、旅の思い出にお勧めの一品。
【トルコ飲料のお土産】トルコは世界的にも豊富な飲酒文化のある国
トルコ独特の飲み物、というのは案外種類が多いもの。とりわけチャイやトルココーヒーは葉や粉だけなら重くなく、関連グッズもお手軽に購入できるお土産候補の一つです。相手によってはトルコワインやラクといったアルコールもお勧めです。
飲み物1:チャイ/トルコ国営ブランドならお土産のレア感アップ!
一週間もトルコにいれば、クセになる!
トルコ人は、色々な葉をミックスします
トルコを旅行していると、一日に何杯も飲むことになるチャイ。決して香り高いお茶ではないのですが、なぜか砂糖を入れて飲むとクセになってしまうおいしさです。黒海のリゼ県がチャイの産地として有名で、そこの
チャイクル(Caykuru)という国営メーカーがトルコ市場の主力商品。この他、ハーブティーの種類が豊富な
ドーアダン(Dogadan)や、最近人気のブランド、
ドーウシュ(Dogus)チャイ、そして世界でおなじみリプトン(Lipton)もトルコご当地チャイを各種出しているのでお土産にぴったり。スーパーやエジプシャン・パザールで購入することができます。ティーバッグ25個入りでも190円程度、ハーブティーの場合は290円ほど、チャイの葉500グラム入りで450円ほど。
飲み物2:トルココーヒー/日本では中々出会えない!味の種類も豊富
ある程度砂糖入りがおいしい
こんな高級風トルココーヒー缶も出ているので、お土産にいいかも
チャイと共にトルコで頻繁に飲まれているのがトルココーヒー。引いたコーヒー豆を直接煮出してその上澄みを飲むものなので、多少苦味はありますが、砂糖入りで飲むと深い味わいが美味なコーヒーです。メフメット・エフェンディ(Mehmet efendi)というメーカーが有名で、ここの商品はスーパーでも買えますが、エジプシャンバザール出口向かいにある本店で買うと、挽きたての粉を買うことができるのでおススメです。また、ここ数年はトルココーヒーブームの再到来もあってか、様々なブランドが色々な種類のトルココーヒー粉を販売しており、中には乳香樹(マスティックガム)風味やシナモン風味まで登場。またコーヒー粉だけではなく、セットでトルココーヒーを煮出すのに使われるジェズベと呼ばれる器具や、トルココーヒーをサービスする際に使われるエスプレッソサイズのカップ&ソーサーも素敵なお土産になります。100グラム入り約180円~。
飲み物3:ワイン/実は古代からの伝統文化だったトルコワイン
Sarafinは3,500円前後
トルコのブドウ生産高は世界でもトップ5に入るほどで、トルコワインもここ数年注目を浴び始めている商品の一つ。とりわけエーゲ海地方やカッパドキアには地元ワインを販売しているワイナリーがいくつかあり、イスタンブールでは大手スーパーマーケットなどでも取り扱っています。ガイドの個人的なおススメは、白ならドルジャ社(Doluca)のサラフィン(Sarafin)、赤なら
カヴァックルデレ社(Kavaklidere)のプレステージ。この他、カイラ社(Kayra)、ボズジャ島のコーヴス社(Corvus)なども人気急上昇のブランドです。ただし、アルコールに対する税金が高いトルコなので、出国時に免税品店で購入する方がお得かもしれません。
飲み物4:ラク/トルコのテキーラ!?お酒好きの人におすすめのお土産
ギリシャのウーゾに似ています
無色透明のラクは、水と混ぜるとカルピスのように白くなることから、別名「ライオンのミルク」とも呼ばれています。アニスという植物の独特の香りがあり、アルコール度は45~50パーセントとかなり強いお酒。日本にはなかなかないタイプのお酒なので、お酒好きの人へのお土産におススメです。スーパーなどでは35mlの小さい瓶が販売されており、これだと1,800円前後。 テキルダー・ラク(Tekirdag Raki)やイェニ・ラク(Yeni Raki)というメーカーが有名です。