結婚式の受付マナー
結婚式の受付マナー
ご祝儀は渡せる状態で持参すべし
ご祝儀袋はちゃんと前もって正しく準備している?
結婚式に持参するご祝儀のマナーについてカンタンに説明しておきましょう。まずお金は新券、いわゆる「ピン札」を用意します。ご祝儀袋は水引が「結び切り」という形のものを使用。蝶結びのものは「別れちゃえ」という意味になってしまうので、絶対ダメ! 「結婚式用」などと書かれているものを選べば間違いないですね。
持参者の名前は濃く太くしっかりと書きましょう。かすれた字では不祝儀(通夜や葬儀)用になってしまいます。筆がよいとされますが、現在なら太目のサインペンでも許容範囲でしょう。ボールペンは細い上に元来下書き用の筆記具なので、NGです。
受付で順番が回ってきたら、ご祝儀袋を相手側に向けて「おめでとうございます」などの挨拶をしながら出しましょう。
ご祝儀袋は結構大きいので、女性のパーティバッグにも、男性の胸ポケットにも入りませんよね。袱紗や小風呂敷で包んで持っていくと便利です。表面が汚れたり折れたりするのを防げます。受付では並んでいるうちに包みから出しておきましょう。
溜まらずに通過すべし
荷物を預け、受付を済ませて、ドリンクなど楽しみながらの待ち合わせがオススメ
溜まってしまう原因は、お友達や同僚との待ち合わせであることが多いようです。待ち合わせをするのはいいですが、問題はその場所。受付周りが待ち合わせ場所として分かりやすいのは分かるのですが、受付は狭い場所にあることが多いので、あまりオススメできません。入口やロビーなら分かりやすいでしょうが、会場によってはそこも結構狭かったりします。
受付を通過すれば、同じ披露宴に参加する人が行く先はみな同じ。来賓控室や披露宴会場の座席に案内されます。また、そこにはウェルカムドリンクなどが用意されていることも多いので、ゆったりと待つことができます。いっそのこと待ち合わせも受付後の控室または座席でね!という風にしてみてはいかがでしょうか? パーティ慣れした風に見えて、とってもスマート。
大きなプレゼントはおジャマな存在
せっかくのお祝いの気持ちだから贈る場面にも工夫を
みんながバラバラの地域に住んでいてなかなか会えないという場合は、披露宴のときに渡したいと思うはず。しかし、ウェディング当日の新郎新婦って、実はすごく荷物が多いんです。ダンボールに詰めて宅配便で送ったり、旅行用のトランクにいろいろ詰め込んで帰ったりという状況。そこに大きなプレゼントがくると、嬉しいけど……という複雑な気持ちにさせてしまう可能性もあります。
受付で渡すご祝儀も、正式には前もって渡すものだってご存知ですか? 今では披露宴で渡すのが通例ですから、それでもちろんOKですが、プレゼントも同様に考えるなら、ウェディング前に渡せるとより丁寧といえるでしょう。事前だとまだ新居に引っ越していない可能性もありますから、ウェディング後の落ち着いた時期に、新居に遊びに行く機会を設けてもらって、そこで渡すのもいいかもしれません。
遅くとも10分前には完了すべし
開宴時間ぴったりでは実は間に合わないのが受付
「開宴」とは、披露宴が始まる、つまり新郎新婦が入場を始める時間。それまでに入口をいったん閉めます。受付係をしている列席者の方も席につかなければいけませんから、受付の終了時間は、実際には開宴時間より少々早くなります。ということは、ギリギリに滑り込んでも、受付が終わっていたということもあり、最悪の場合、新郎新婦の入場が済むまで、ドアの外で待たされる場合もあります。
受付後の移動や席を見つける時間を考えると、どんなに遅くても10分前には受付を通っておきたいもの。順番を待って並ぶことになる場合もありますから、余裕を持って出かけましょう。受付の開始時間は一般的に披露宴の30分前ですから、その時間に会場に付くと、それほど時間のロスがなくて済みますよ。会場で着替えをしたいという人は、そのための時間を考えることも忘れずに。
新郎新婦だけでなく、列席者にとってもウェディングは特別な日。スマートな立ち居振る舞いで、周りにちょっと差をつけてしまいましょう!
【関連記事】