本格麦焼酎のおすすめ銘柄5本!
芋焼酎に比べると、クセが少なくてすっきりと飲みやすいことから人気の麦焼酎。しかし、日本への焼酎伝来ルートにある伝統麦焼酎や、見事なキャッチコピーで日本各地に一大ブームを巻き起こした軽快麦焼酎、香ばしさと余韻の長さが感動的な個性派プレミアム麦焼酎など、そのタイプは実に多彩だ。さまざまな麦焼酎カテゴリーの中から、やはりコレ!というおすすめの5銘柄をランキング形式でご紹介しよう。
本格麦焼酎おすすめベスト5!
5位:いいちこ
大分宇佐にある三和酒類(株)は、昭和33年創業の総合醸造企業。大麦と大麦麹と天然の水で仕込んだ本格焼酎は、臭みがなくすっきりと軽快でともかく飲みやすい。ロング&ベストセラーの理由はもちろんその味わいにもある。いつの時代も庶民の味方。料理を選ばないのもうれしい。アルコール20度もある。
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1800ml 1,844円
900ml 978円
パック1800ml 1,833円
■三和酒類株式会社
住所:大分県宇佐市大字山本2231番地の1
電話:0978-32-1431
ちなみに、大分県日出町の二階堂酒造「大分むぎ焼酎二階堂」も同5位としたい。「吉四六」としても知られる。麦と麦麹で造るすっきりと飲みやすい麦焼酎としての発売は、いいちこより二階堂が先。創業は、慶応2年創業。戦時の企業整備後、昭和24年再開。「二階堂」は1972年(昭和47年)発売されいる。1979年に大分県知事平松守彦氏が提唱した一村一品運動とも連動して、日本全国で麦焼酎ブームが巻き起った。
住所:大分県速見郡日出町2849
電話:0977-72-2324
本格麦焼酎おすすめベスト5!
4位:情け嶋
「沖で見たときゃ鬼島と見たが、来てみりゃ八丈は情け嶋」と歌われる八丈島をはじめとした伊豆諸島は、島酒(=焼酎)の産地。伊豆は東京都なので、いわば東京の地焼酎である。19世紀半ば、薩摩の商人によって焼酎造りが始まったが、芋焼酎の技術を麦に生かし、芋と麦ブレンドという伊豆らしい本格焼酎が売りとなった。
昭和22年(1947年)創業の八丈興発(株)は、島内にある5蔵のなかでは最も新しい。もとはサトウキビ(黒糖)焼酎造りから始まった。この「情け嶋」は、麦と麦麹使用の純粋麦焼酎。常圧蒸留と減圧蒸留のブレンドですっきりとした風味を特徴とするタイプ。山葵ではなく島唐辛子と醤油で食べる白身魚とはさすがの好相性。
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1800ml 1,849円(税別)
700ml 1,009円(税別)
■八丈興発株式会社
住所:東京都八丈島八丈町三根1299
電話:04996-2-0555
本格麦焼酎おすすめベスト5!
3位:山乃守
玄界灘に浮かぶ島、壱岐。3世紀「魏志倭人伝」に「一支国(いきこく)」の名で登場し、大陸との重要な中継地点として古くから栄えた。日本への焼酎伝来ルートの一つである「朝鮮→対馬→壱岐→北部九州」の重要地にもあたり、今では7つの蔵が、伝統を守りつつ麦焼酎が生み出している。世界の自由貿易を促進するWTO(世界貿易機関)のTRIPS協定(知的所有権を守る協定)にて「地理的表示」を保護されている焼酎でもある。
壱岐麦焼酎の大きな特徴は、大麦:米=3:2で仕込むこと。米麹使用により、麦麹使用の麦焼酎と比べると、ボディがあり飲み応えと個性が際立つタイプになる。島で最古の山乃守酒造は、明治32年創業。精選された米と大麦を原料に自家井戸水と酵母を使い、かめ仕込みによりすべて手造りで丁寧に造られる。原酒41度、21度などもある。ストレートで深い味わいと余韻を堪能したい。
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1800ml 25度 1,704円~
720ml 25度 1,167円~
600ml 25度 883円~
■有限会社山乃守酒造場
住所:長崎県壱岐市郷ノ浦町志原西触85
電話:0920-47-0301
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