フェスティバル、おすすめの純米酒たち
さて、会場には魅力的な純米酒がずらり並んだ。
おすすめを写真とともにご紹介しよう。
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会場はものすごい熱気。だが、着席形式でお弁当付きというのがうれしいし、安心ポイントだ。 |
群馬、
「永井酒造(株)」の発泡清酒『Mizubasho Pure 発泡 純米吟醸』(4,725円)。シャンパンをとことん研究して造られたビン内二次発酵。アルコールは13%。きりりと引き締まったシャープな味わいは、食前の一杯にぴったり。
長野、
「(株)酒千蔵野」の『活性 純米吟醸 ふわり粋酔』。名前もワインのようなボトルもおしゃれ。女性杜氏でも知られる蔵。小瓶があるのもうれしい。720mlで600円はすごい。日本酒度は-40。名前どおりふわりすいすい酔える感じ。
静岡、
「杉井酒造」はみずみずしく、爽やかさとコクのバランスがよく、後味が香ばしく、友田好み。飽きない旨味がすばらしい。生もと、山廃の純米酒だ。お燗でゆっくりやりたい。生もと特別純米が720mlで1,470円。
群馬、
「(株)町田酒造店」。ラベルに書かれた蔵名がそのまま酒名というところが、実にインパクトがあるラベル。男前なイメージだけど、杜氏さんはなんと女性。味わいはややコクあるタイプ。飲み応えあり。『特別純米 五百万石 生』は720ml、1,365円。
秋田、
「(株)飛良泉本舗」の『山廃純米 飛 No.12』1800ml、2,940円。秋田の山廃と言えばこのお蔵。品のいいボディー感を楽しめるタイプ。クラシックな趣の味わいだけど、ラベルはモダン。お燗がいい。
和歌山、
「(株)名手酒造店」の『黒牛』。シンプルな「純米酒」1800ml、2,450円は、ちょっと甘く感じるが後味はドライ。ボディーがあるのに飽きない味わい。長く愛される名酒だ。コレもお燗でいきたい。
神奈川、箱根
「井上酒造」の
『僕らの酒』は、自然栽培米100%使用の美山錦を、なんと精米歩合90%で仕上げた純米酒。酒税法改定で精米歩合の数字関係なしで純米酒を名乗れるようになった。いろいろな味わいがたっぷり詰まった個性的な味。スパイシーさも感じられるような個性派で、楽しい飲み方提案が出来そう。720ml、1,500円(参考出品)。日本酒度+2、酸度2.5、アミノ酸2.0。
おつまみになるお弁当付き。お猪口で飲み放題だが、「味わい券」を渡せば、大振りのワイングラスでたっぷり楽しめる。コレで、本日の人気種ベスト10がわかるかな?
良いお酒で健康に幸せ気分を!
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会場は、椿山荘。緑が美しい。お酒のおいしさも倍増だ。 |
1500人もの純米酒ファンが会場に詰めかける「純米フェスティバル」。お土産&お弁当付きの飲み放題で6300円(税込み)。古くからのファンの方のほか、若い人や女性客も目立つ。ここにいる限り、日本酒低迷という現実がまるで嘘のように感じる。
「いい酒を飲めば日本酒ファンが増える」とおっしゃるのは主催の
「株式会社フルネット」の中野繁氏。確かに、昼の部が終わったあと会場から駅に向かう人たちの足取りは軽やかで、笑顔での会話も弾んでいたように見える。一昔前のいやなにおいをぷんぷんさせて泥酔している日本酒酒場のイメージはここにはない。良い酒で健康に幸せ気分を。これからの日本酒市場のキーワードだと思う。
秋の開催やそのほか各種日本酒イベント情報は、(株)フルネットの公式サイトにてどうぞ。
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