日本酒/酒造、酒蔵訪問

福井、今立、越前和紙の里の酒「寿喜娘」(2ページ目)

世界一の生産量と品質を誇る福井県越前市今立地区。創業元治元年(1864年)の寿喜娘酒造酒造、9代目女性蔵主をたずねた。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

東京在住の方、飲食店前や店内で、「寿喜娘」と書かれたサーマルタンクを見かけた方はいらっしゃらないだろうか。しぼりたての新鮮な酒を温度管理が出来るタンクごと販売するこの方法は、実は、この「寿喜娘」が全国初。しぼりたての味わいを東京でもたのしめるなんて、うれしい販売方法。

暖簾をくぐった店内に置かれているサーマルタンク。ここから「吟醸生原酒 三田村」のしぼりたてをジャーッとそそいで買っていく。
1800ml 2,625円、720ml 1,970円、500ml 1260円、300ml 630円。
ボトルはこちら。サイズも形も金額もいろいろあるのがうれしい。ラベルもいろんな大きさの越前和紙に、オリジナルで書けるようになっている。
「三田村 純米」(左)1,029円と「三田村 本醸造」924円。
秋限定のひと夏熟成酒「純米吟醸 ひやおろし」は、お燗もいい。
ここでしか買えない「にごり原酒 白宝」1,360円。
アキコオリジナルの「漉き寿喜娘 三田村吟醸」。
これは知り合い「谷井」さま向けに書いたもの。オリジナルだ。
お誕生日や御礼の品にぴったりのオリジナルラベルが作れるのがうれしい。

白い果実のような甘く心地いい香りと、ふくよかで少しボディーのある味わいを持つ「寿喜娘」」は、豊かで清らかな湧き水としっとりとぬれたような和紙の里の空気のように、舌と胃にじんわりと染みてくるようだ。

そう、「寿喜娘」酒造の近くには、重要文化財の「大滝神社、紙祖神 岡太神社」がある。文化財らしく実に見ごたえある「紙」の「神様」が祭られている。ここは「寿喜娘」酒造とともに、一見の価値ありだ。ぜひ一度。


<おまけ>

寿喜娘酒造や重要文化財の大滝神社を尋ねるときには、「越前くりや温泉 かねとも」がおすすめ。これからシーズンを迎える越前ガニを格安で楽しめる温泉宿だ。

越前ガニ解禁の11月6日から、「越前ガニおまかせコース 21,000円~」がおすすめ。館内に生簀があるので、新鮮魚介が満載の料理だ。お風呂も温泉。きもちいい。(下の写真は、紅ズワイ。)



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