日本酒/日本酒関連情報

業界初!日本酒PRデモ行進@銀座~日比谷

さる9月27日(土)、銀座から日比谷にかけて200人あまりの業界関係者によるデモ行進が行われた。テーマは“もっと日本酒を飲もう”!!

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド


業界初! 日本酒PRのデモ行進、敢行!!

このサイトをご覧の方はご存知だろうが、「10月1日は日本酒の日」である。
銀座中央通りをゆっくりと渡る日本酒デモ行進
新米でのお酒造りがはじまる日であり、「酒造新年度」の開始日であり、また『酒』の文字の『酉』(とり)は十二支の10番目にあたること・・・などから決められた「日本酒の日」。

え、知らなかった?
うっそ~。
制定されたのは30年前だよ。
そうか・・・、日本酒好きのあいだでさえ、意外に知られていないのだな、この「日本酒の日」。
まぁ、造り手にとっては「さぁ、新しい年」と気合が入るときかもしれないが、飲み手としてはピンとこないかもしれないね。

ひとりで警視庁に許可申請に行った、九平治さん

そんな日本酒の日を知ってもらい、もっともっと日本酒を飲んでもらおうというPRを、なんと「デモ行進」という形で行動に起こした人がいる。
愛知県名古屋の人気蔵「醸し人九平次」(かもしびとくへいじ)の久野九平治(くのくへいじ)さんだ。

『10月1日は日本酒の日であることを訴えてのデモ行進』と題された趣意書には、「日本酒は、15年前より右肩下がりの消費量に加速がかかり、アルコール消費量全体のたった7%にまで落ち込んでいるのが現実。この現実をシンシに受け止め、大変微力な私ですが、何か出来る事はないか?とデモ行進の許可を頂くことが出来ました・・・・」とある。

きけば、なんと、九平治さんたった一人で警視庁・関係各所に許可申請に行ったのだとか。さらには、当日の垂れ幕、ゼッケン、ノボリなどの備品もすべて自腹で用意された。
えらい!
さすが、フランスの星付きレストランに一人で日本酒を売り込んだ人だけある。

行進後、日比谷公園で感謝の言葉をメガホンで語る久野九平治さん。

ハッピをゼッケンに換えてシュプレヒコール

この斬新なアイディアと行動力に賛同し、集まった人は全国から200人あまり。青森・田酒、山形・十四代、米鶴、山口・東洋美人・・・など人気蔵元さんや、東京・はせがわ酒店をはじめ、東北、北陸からの有力酒販店さん、人気日本酒料飲店のオーナーやサービススタッフなどなど、今の日本酒人気をになう人たちが一堂に会した。いつもはお蔵のハッピ姿だけど、今日は、黄色いゼッケンに垂れ幕とノボリがとても新鮮だ。

秋晴れの土曜日の午後、銀座から日比谷公園の目抜き通りを「10月1日は日本酒の日」「日本酒をもっと飲もう」「ルールを守って楽しい飲酒・飲酒運転撲滅」のシュプレヒコールとともに、1時間弱、練り歩いた。

このデモ行進の勢いに驚き立ち止まる銀ブラ中の人々からは「へ~、日本酒の日なんだぁ」とか「なんだか楽しそう」という声が聞こえた。

青森・田酒、山形・十四代のお蔵元さんも取材を受ける。

はせがわ酒店の長谷川さんの姿も・・・。

業界初の日本酒デモ行進。
聞いた当初はへ~っと驚いたけれど、実際に見たり一緒に歩いたりしてみると、結構楽しいことがわかった。小一時間銀座を歩き、お腹から声を出す。ウォーキング運動になりながら日本酒のPRが出来るなんて、こんないいことはないじゃない。いや、ほんと。
ステキな提案に感謝である。

だれも考えたことがないデモと言うユニークなアクションは、間違いなく業界内外への前向きな問題提起になったと思う。

ショッピング中の人たちも立ち止まる。プランタン前。

来年も開催予定とのこと。皆さんも、参加してみませんか?
結構、楽しいものですよ。
マジで。



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