「JAPAN is Cool」でブームを越え定着のアメリカ大都市圏
アメリカでの試飲会はどこも盛況。質問攻めは当たり前! |
この日本酒人気をしるために、アメリカでの日本食の簡単な歴史をみてみたい。
当然ながらアメリカでの日本酒消費の7~8割は日本食レストランで消費されているのだ。
ちなみに農水省の統計によると、アメリカの日本食レストランは現在9000件。1995年には4000件あまりだったので、この10年で2倍以上の増加になっている!
【アメリカにおける日本食・日本酒のプチ歴史】
大盛況の、はせがわ酒店・サンフランシスコ試飲会の様子。 |
戦後50年代~60年代には、日本の高度経済成長とともに日本人駐在員、旅行者が増加。さまざまなスタイルの日本食レストランが普及しはじめた。ちなみに60年代の日本食レストランの数は300店。
毎夜大混雑のNYの巨大!高級創作ジャパニーズ・ダイニング「MEGU」 |
70年代後半から80年代にかけて、アメリカ国内で生産されたアメリカ清酒が流通しはじめる。
バブル時期には、日本食レストランのオープンが相次ぎ、業界の黄金時代を築いたが、バブル崩壊後は、韓国、中国、東南アジアからのノン・ジャパニーズの参画が目立つようになる。
アメリカの人気日本酒ブロガー・日本酒コーディネーター松本裕司氏の日本酒セミナー。松本氏のブログも人気がある。 |
近年では、日本の伝統文化はもとより、ハイテク、ゲーム、アニメなど「OTAKU」文化をもふくめたJAPANムーヴメント「日本はカッコイイ」=「Japan is cool」の流れのなか、JIZAKE専門店のオープンやSAKEソムリエの登場、フレンチなど欧州料理と日本酒のコラボレーションなど、日本酒は、より本格的に、より高級に、より創作的に、よりグローバルに変化しつづけているのだ。
うう~ん、日本酒ってカッコイイ!
第2回世界きき酒師コンクール最終決戦には、アメリカから3名、イギリスから1名、台湾から1名の参加があった。 |
アメリカ西部から同コンクール決勝出場のクリステン・ロレンツさん。すばらしいパフォーマンスに会場もびっくり。 |