ああ、これが本当の芋焼酎のやり方なのだ!

お燗酒のグラス。6:4はごきげんライン、5:5はほろ酔いライン。

ああ、これが本当の芋焼酎の飲み方だ・・・。
先日、鹿児島を訪ね、天文館での夜、身に染みて、身に染みて、これを感じた次第でございます。

ワタクシ、お酒の専門家などと申して、焼酎を語ったりしておりましたが、わかっていなかった。いや、まったくわかっておりませんでした。
芋焼酎の本当の飲み方、楽しみ方、やり方・・・、初めて経験させていただきましたっ。

本日のワタクシ、いくぶん書き方も丁寧になっとります。

年季の入った暖簾が目印。「大衆食堂 一代」さん。
場所は鹿児島市内の繁華街、天文館。
店は、地元の常連さんで賑わいをみせる「大衆食堂 一代」さん。

観光客はほとんど知らない(あ、通の方はご存知かも)この店は、ともかく仕事帰りの地元の常連客で混みに混んでいる。入り口の引き戸は「席ある?」と覗くお客さんでひっきりなし。
常連中の常連しか座れないというカウンター席と奥に入れ込み座敷席。我々が入った19時には、もう満杯のお客さんで熱気ムンムンだった。

「大衆食堂」「一品料理」「うなぎ」と暖簾にあるように、名物うなぎの白焼きのほか、取れたて魚介のお刺身や唐揚げなど、気取りはないけどしみじみ美味しいという鹿児島料理がずらり揃う店だ。

カウンターは常連のみ。親父さんと女将さんがてきぱき働く。
お酒? はい、お酒は芋焼酎のみ。
芋焼酎一本でやっとります。
銘柄は「さつまおはら」
はい、「本坊酒造」の昔からの人気銘柄です。これ一筋。
それもお燗酒。はい、お燗のみ。
これ一筋。

日本酒の国で育ったワタクシめは、本日の引率者さまに「あのぉ、たいていこういう居酒屋さんでお酒、それもお燗といったら、日本酒、そう清酒てぇのが当たり前なんですが、たとえば、清酒なんてものは置いているんでしょうかぃ?」とうかがったところ、一言「ありえないっ!」のお返事。
はい、「さつまおはら」のお燗酒、一本でやっとります。

これがお燗器。普通のお燗器だけど、なぜか感動的に美味しい。
出てきた「さつまおはら」のお燗酒は2合くらいの徳利に入っている。そう、まるで清酒じゃないか。
「いやいや、これに、前日水で割った芋焼酎のお燗が入ってるの。あそこにお燗器があるでしょ。あれでお燗してるの。なくなったら自分で徳利もっていくのよ。お代わりは自分でね、あそこに行ってもらってくるの」
・・・と軽やかに説明してくださるのは、本日の引率者、本坊酒造の本坊和人専務

取材でうかがった私たち芋焼酎オンチを引きつれ、「いろいろいい店があるんですが、今回は地元との人が行く本当に地元らしい店にお連れします」とおっしゃってこちらに連れてきてくださった。
いや、いい、いい。すごく、いいです。専務、ありがとうございます。