毎月50種類の銘酒が揃う


「登茂恵」の看板娘。ご説明中に撮らせていただいちゃいましたが、とてもチャーミングな方。
「今日は月末だから、日本酒の種類が30種類ぐらいしかないのよ」
「いつもなら50種類」
「昔でいう2級酒ね。全国の本当の地酒」
「私のいう順番で飲みなさいよ、間違いないから」
「最初はね、これ。いつもはあんまり扱わないけど純米生酒。これは氷を入れてオンザロックで飲んでみて。本当に美味しいから」

次々と、的確で簡潔な説明でお酒をおすすめしてくれるのが、このお店の看板娘(私が勝手にそう呼んでいるのだけど、きっと、まちがいなくそう)。

うっかりお名前をきき忘れたが、このお母さん(失礼ながらそう呼ばせていただきます)、かなり凄腕のサービスパーソンだと思う。


これがロックでおすすめの純米生酒。ラベルは涼しげな印象。
日本酒に限らず、ワインも焼酎もお料理も、おすすめしてくれる人のおすすめ具合で、ものすごい味が変わるものだと思いません? 
わかりやすく、丁寧に、でもうるさくなく、情熱ももっておすすめしてくれると、いただくほうは想像力が増して、不思議と情熱も伝染して、何倍も美味しく飲んだり食べたり出来るのだ。


「あおによし」の意味を知りながら飲む


のどが渇いている最初はこういう飲み方もいい。プロから教えてもらうからオンザロックでも安心して飲める。
お母さんの説明が続く。
「この純米何酒は、奈良の尾澤酒造のものね。あおによしっていうでしょ。奈良にかかる枕詞。この『に』は『丹』と書くの。神社や仏閣で使うあの独特な朱色のこと。奈良の都ではよく見るでしょ。青い緑の中に『丹』が映える様子を言っているの」
なるほど、そうだったのか。これ、人に話せるなぁ。

「そこで造られているのね。このお酒。ロックで飲んでみて。氷入れるとアルコール度数が下がるでしょ。最初はすっきりとこれからいってね」
このお酒は3合入っているリサイクルビンだけど、多いかなと思いながらも、結果、あっというまになくなった。おすすめどおりすっきりさわやかに飲めたから。ちなみに1,600円。

「ここの造り手さんは、リサイクルビンにすぐ替えてくれたの。そういうことをすぐしてくれるところは大好き」
なるほど、そういうところもちゃんと見ていらっしゃる。


早瀬浦は常温で


貝3種盛りは、平貝、赤貝、小柱。新鮮で美味しい。
おつまみは、貝づくし3種盛り(1,600円)とむつこ(560円)、鰤の照り焼き(560円)などなどお手ごろ価格なものがずらり。

「貝はいいものを入れてるのよ。ほら、この切ったところね、角が立ってるでしょ。これは新鮮な証拠。生酒にはよく合うわよ。付け合せの海草も食べてね。ビタミン豊富で体にいいから」
うんうん、うれしいです、お母さん。貝は甘くて美味しいです。うんうん。生酒にぴったりです。うんうん。

大好きな早瀬浦。注文したお酒はラベルを一緒に持ってきてくれる。

私が福井県出身だとお話しすると、
「なぁんだ、早く言ってよ。いいのが入ってるのよ。若狭の早瀬浦(うわっ、きた、うれしいbyともだ)。きれいなお酒よ。これは常温がいいわね」
うんうん、そうそう、これこれ。お母さんに言われると余計おいしいですぅ。