日本酒/おすすめの日本酒

福井の銘酒「花垣」を訪ねる 4

南部酒造は、実はワイナリーの経営も行っている。全国でも珍しいやまぶどうのワインだ。なぜやまぶどう?? ワイナリーに聞きにいってみた。

友田 晶子

友田 晶子

日本酒・焼酎 ガイド

トータル飲料コンサルタント。ソムリエであり日本酒・焼酎きき酒師。アルコール飲料と食全般に携わる。キャリア30年の経験と女性らしい感性で愛好家・プロ向けに的確な情報を提供。日本料飲サービス向上研究会会長。藝術学舎・非常勤講師。著書多数。(一社)日本のSAKEとWINEを愛する女性の会(SAKE女の会)代表理事。

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知らなかった、福井にワイナリーがあるなんて


「花垣」南部酒造場は、実は、ワイナリーの経営も行っている。いや、福井にワイナリーがあるなんて・・・、ちょっと知ってた・・・、けどあまり興味がありませんでした、すみません。

白山系の山々に連なる経ヶ岳の丘陵地に広がるブドウ畑と小さな醸造所が「白山ワイナリー」。ここは、なんと、「やまぶどう」を主体にしたワイン造りに力を入れている全国でも珍しいワイナリーなのだ。オープンは2000年。


やまぶどう。ばらばらと実がつくのが特徴だ。(=左)
最近注目の「小公子」という名前のぶどう。(=右)
なぜ、やまぶどう?
もともとこの地に自生していたから。
その地に定着しているものならきっといいもの。それを活かしたお酒を造りたかったから。

そう答えてくれるのは「白山やまぶどう農園」の谷口社長。

ワインの勉強&仕事をして今年で20年のワタクシ友田であるが、「やまぶどうには、オスの木とメスの木があって、受粉は風に乗って自然に行われる」ことをはじめて知った。
うっそ~。
そのせいで結実の確立がぐっと少ないのだとか。
それでも、古来より唯一日本で育った自生の山ぶどうを使ってワイン造りをするのが、この白山ワイナリーの姿勢なのだ。

やまぶどう100%のワインは樽熟成とステンレス熟成合わせて3000本ほど。樹齢もまだ若いので、今からが楽しみといったところだ。




スタイリッシュなデザインのやまぶどうワイン(赤)
 750ml 2,650円




山ぶどうや交配品種を使用した赤、白、ロゼ。





見てこの濃い色合い!




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