いい酒は「川上から」!
ここが麹室。ここも清潔で新しい。麹は山田錦、掛け米は五百万石を使用とのこと。(=左) 貯蔵タンクの周りには手作りのジャケットを巻いて温度調節する。お宝の貯蔵倉だ。(=右) |
蔵の建物は歴史を感じるが、機械はきれいでどれも新しいのにびっくり。
「すべての米は10kgごとに手洗いします。10秒単位で時間を計りながら行うんです。」 「脱水は遠心分離機で。麹米は中に水分が残り、外側が乾いているものがいいので、これだといいものができるのです。」と健司さん。
「天気とか湿度とか温度とか、その日によってかなり違うものだから、コンピューター任せにはしない方針。っていうか、もう全部自分で管理したいんですよね」と笑う。
さらにポリシーは「川上よりしっかり」。原料の段階、造りの最初から、気を抜かず手間掛けて・・・ということだ。ふむふむ、これが飛露喜の味の根源なのだな。
左から洗米のかご、真ん中が遠心分離機、左が蒸し釜どれも新しくてきれい。 |
左は酒母。中の入れ物にお湯を入れて暖めたりする。手間がかかる。 中央は発酵が始まりかけているもろみ。 右はまさに「高泡」の状態。元気に酵母が働いてくれている。 |
9代目に期待!!
意外に知らない人がいるかも。飛露喜は限定商品で、廣木酒造のメインアイテムはこの「泉川」だ。ラベルのデザインはなかなかにおしゃれ。 |
「時代に乗ったからでしょう。借金がなかったからいろんな機械を導入できたし・・・(笑)」と謙遜するが、そのセンスとやる気は、こりゃ、簡単にまねはできないと思う。
9代目の健司さん、「三郎次」を継ぐのはいつになるのかな。それまでずっと見守っていきたい気分になった。
特別純米酒 無ろ過生原酒 飛露喜」1800ml 2500円。
今年の2月にできたばかりのお酒。
まずは冷やや常温で飲んで新鮮さを。瑞々しさとクリーンな味わいを楽しめる。
あとはヌル燗も結構いける。しっかりと米のうま味と甘さを実感できる。