ますます人気に拍車がかかる、青森、弘前は三浦さんとこの『豊盃』だが、あらためて豊盃飲み比べの会に出席して、よ~くわかりました、人気の本当の秘密が。
まずは豊盃ラインナップのテイスティングコメントから
本日のラインナップ。これだけ豊盃が並ぶと壮観。 |
まずは、本日、全9種類のラインナップとテイスティングコメントをご覧いただこう。「せっかくの機会だからしっかりきき酒しないとな」というまじめなワタクシ友田の使命感の結果が以下のとおりでございます。
左が「特別本醸造」。落ち着いた味わい。右が希少価値の高い「つるし大吟醸」だ。 |
- 豊盃 「ん」(県産米) 1,870円(一升瓶)
青森で美味しいというのが「ん」とのこと。インパクトのある名前のこの酒は普通酒。あっさりした中に柔らかい旨味があって、飽きないお酒。後味もすっきりでうれしい。 - 豊盃 特別本醸造(豊盃米) 2,260円(一升瓶)
この本醸造がメインアイテムなのだとか。なんといってもここでしか使われていない「豊盃米」というのが大きなポイント。優しくきれいな味わいになるように思う。こちらも飲み飽きしない。お燗もいいだろう。 - 豊盃 特別純米酒(華吹雪) 2,560円(一升瓶)
甘く優しい風味。「華吹雪」は青森の酒造好適米なのだとか。日本酒度+3だけど、全体に甘くなめらかに感じる造り。米のせい? - 豊盃 純米吟醸(豊盃米) 2,940円(一升瓶)
吟醸らしいフルーティーな芳香。嫌味がないのでナチュラルで心地いい。おつまみででていた「苺」によく合う。日本酒は果物にだって合うのだ。この日参加していた製造担当の三浦文仁(ふみのり)さんも、「個人的に一番好き」とおっしゃるアイテム。 - 豊盃 吟醸(華想い) 3,420円(一升瓶)
「華想い」は山田錦と華吹雪の掛け合わせ米。豊盃としてはかなりしっかりコクのある骨太タイプ。お燗でじっくりがいいかも。 - 豊盃 純米吟醸 亀翔(亀の尾) 6,360円(一升瓶)
この日友田が最初に飲んだアイテム。なぜ? はい、高いからです。
だって、とても洗練されていて、品よく、華やかで、米の旨味もあり骨格がしっかりしている・・・なんて素晴らしいお酒、酔う前に試したいじゃないですか。幻の「亀の尾」は去年台風で収穫が少なかったとか。ああ、ありがたい、ありがたい。噛みしめるように味わいたい。 - 豊盃 大吟醸(山田錦) 5,660円(一升瓶)
寒仕込みらしいきれいで軽やかで繊細な味わい。飲むほどに艶を感じる逸品。本来しっかりとした味わいに仕上がる山田錦だが、三浦さんの手にかかると優しく変身するようだ。 - 豊盃倶楽部 「夏」(豊盃米) 1,870円(4合瓶)
地元のファンの方たちのために造られた銘柄。県外ではあまり手に入らないらしい。「春夏秋冬」の4タイプがあり、「春」は生酒、「夏」は生貯蔵酒、「秋」はひやおろし、「冬」は2回火入れの熟成酒という内容。その時々の青森のお祭りにあわせて発売するのだとか。いいですね~。「時期によって味わいが変わるのを楽しんでもらいたい」とは文仁さん。この日の「夏バージョン」はぴりりと刺激のある味わいだった。 - 豊盃 つるし酒 大吟醸(山田錦) 5,460円(4合瓶)
私の友人たちはこれから飲み始めた。なぜ? はい、高いから・・・。いや本当はかなりの希少銘柄だかららしいです。鑑評会出品酒で三浦さんのお酒の最高峰とのこと。つやつやして華やか。上品な芳香で大変にエレガント。うん、ま、やっぱり酔う前に味わいたい。乾杯に向きますな。インパクトのあるラベルもいい。 - もうひとつ、おまけで。
「春陽米」という米を使ったお酒が登場。たんぱく質を分解しやすく、血糖値が上がりにくいという分析結果があり、つまり、なんと、糖尿病にきくお酒なんだとか(日本酒度+2、酸度+2.3、アミノ酸0.4、精米77.7%)。
最初に飛びついた「純米吟醸 亀翔」。エレガントな味わい。 |
純米吟醸のラベル。ここんちのラベルは本当にセンスがいい。 |
県内限定の豊盃倶楽部。四季折々の味わいが楽しめる。今回は「夏バージョン」だ。 |
こちらもインパクトのあるラベル。「つるし大吟醸」 |
豊盃のしこみ水は、柔らかくてクリアで美味しい。 |
そういわれれば、ドイツワインのような酸味や甘味があって、とてもおもしろい。ドイツワインにも糖尿病患者のためのワインというのがあるしな。医者からお酒を止められている、なんていう方にはおすすめしてみたい新しい健康日本酒だ。
三鷹のひのきやさんと言う居酒屋さんが会場。主催は碇屋さんというお酒屋さん。(=左) 昼間から飲むお酒の会。ああ。幸せだな~。(=右) |