桜も眺めも美しいパークハイアット『梢』 |
と思っていたところに、私と同郷、福井の蔵元、黒龍酒造の水野さんから今回の主旨とお誘いを頂戴した。
なんでも、この「フロンティア東条21」は、兵庫県加東郡「東条町」産の最上級山田錦を使った日本酒造りに力を注ぐ団体でなのだとか。この東条町の山田錦は日本のトップクラスの品質を誇る酒米なのらしい。
「東条の田が、フランスワインにおけるグラン・ヴァンのブドウ畑のように、国内外を問わず世界的な評価を得られように努力していきたい」と結成&運営されている。
お客様の期待値大! |
まずは、この団体に加入している蔵元さんは、以下のとおりだ。
代表銘柄 | 蔵元名 | 住 所 |
義 侠(ぎきょう) | 山忠本家酒造(株) | 愛知県海部郡佐屋町日置1813 |
大英勇(だいえいゆう) | (株)小林杢三郎商店 | 栃木県宇都宮市桜2-1-25 |
醴 泉(れいせん) | 玉泉堂酒造(株) | 岐阜県養老郡養老町高田126 |
根知男山(ねちおとこやま) | (名)渡辺酒造店 | 新潟県糸魚川市根小屋1197-1 |
初 亀(はつかめ) | 初亀醸造(株) | 静岡県志太郡岡部町岡部744 |
磯自慢(いそじまん) | 磯自慢酒造(株) | 静岡県焼津市鰯ヶ島307 |
美丈夫(びじょうぶ) | (有)濱乃鶴酒造 | 高知県安芸郡田野町2150-1 |
松の司(まつのつかさ) | 松瀬酒造(株) | 滋賀県蒲生郡竜王町弓削475 |
明鏡止水(めいきょうしすい) | 大澤酒造(株) | 長野県北佐久郡望月町茂田井2206 |
黒 龍(こくりゅう) | 黒龍酒造 | 福井県吉田郡松岡町春日1-38 |
義侠の山田氏のごあいさつで始まった |
はい、コレに惹かれました~。
さて、当日、開始は午後5時。春霞にかすむ夕暮れの東京の町を、パークハイアット40階から眺めながら、まずは『義侠』山田氏のご挨拶で乾杯となった。
お料理献立とそれにあわせた山田錦銘柄はこんな感じだ。(なお『』内がお酒の感想。)
お品書きの文字も、う、美しい |
地蛤、白ダツ(うど)、三葉、木の芽の品川和え → 「黒龍 純米大吟醸 火入ら寿」
ぷっくりハマグリと春野菜の和えもので、さっぱりとしながらも旨味のある繊細なおつまみ。
『華やかで、なめらかで、やさしい口当たりの繊細な「火入ら寿」とはバランスがピッタリ。いつ飲んでも上品で飽きないお酒だ。さすが我が故郷のお酒』
のりの風味が生きた「先付その1」 と蛍烏賊の白和え「先付その2」 |
蛍いか 金時草 蕨 胡麻白和え → 「大英勇 袋取りあらばしり純米大吟醸」
イカや野菜の歯ごたえも楽しいなめらかな逸品。
『うすにごりタイプで、味はしっかり濃厚タイプ。白和えのコクにはちょうどいい。飲み応えあり』
大ぶりの器に盛られた「お造り」 |
中とろ、ひらまさ、車海老、生のり → 「美丈夫 華」「明鏡止水 純米大吟醸」
大ぶりの器に盛られたダイナミックなお造り。梢は器もすばらしい。コリコリのひらまさはさすが。
『きりりと引き締まった辛口の「華」と、本醸造タイプのような印象の艶のある味わい「純米大吟醸」は魚の脂分を適度に流してくれる』
小鯛と穴子のお寿司。おつまみに もなる |
鯛手毬すし、穴子棒すし → 「磯自慢 大吟醸純米」
このあたりで小さなご飯物が出てくるのが懐石っぽい。小ぶりでおつまみに
もなる。
『非常に濃厚でしっかりした味わいの「大吟醸」と穴子の旨味がベストマッチ。でもアフターは切れよし』
朝掘り筍の甘さにはびっくり |
京都朝掘り筍土佐煮、合鴨治部煮若布蕗、木の芽 → 「醴泉 醴泉正宗」
ほっくりサクサクの本物竹の子がおいし~っ。風味がぜんぜんちゃいますな~。甘くて香ばしい。
『初めて飲んだ「醴泉正宗」だけど、純米大吟醸の中汲み原酒を2年熟成したものだとか。熟成のわりにはあっさり感となめらか感があって心地いい味わい。安心感もあるお酒。たくさん飲める。竹の子の甘さともよく合った。感動』