日本酒/おすすめの日本酒

会津の銘酒がズラリ勢ぞろい!お薦めはこれだvol.1 次に来る「幻の酒」発見したぞ1

福島県南酒販主催の「こだわりの酒内覧会」で出会った会津の銘酒。おすすめをラインナップした。Vol.1では、会津喜多方のアイテムをご紹介。早めのチェックで差をつけよう。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド


会津の銘酒をじっくり試飲

春を感じる暖かい風が吹く3月23日、福島県は郡山、ビッグパレットふくしまにて、福島県南酒販(株)主催の『こだわりの酒内覧会』が開催された。

福島県南酒販株式会社の内覧会は人気が高い。

東北各県の地酒をはじめ、日本のワインや本格焼酎&琉球泡盛までとりそろえた展示会だが、やはり気になるのは何といっても会津の清酒だ。
飲んでみた。話しを聞いてみた。感動した。そして、間違いなくこれから「来る」銘柄を発見したぞ。


受付の美女軍団。
県南酒販人気の秘密ここにあり。


喜多方、吉の川酒造店、まぼろしの「しぼりたて」


「しぼりたての10年ものは素晴らしい」と
おっしゃる寺内さん(左)と営業の山口さん。
会津喜多方の「(資)吉の川酒造店」は1000石で従業員6名。3000石クラスが普通という喜多方ではやや小さめではあるが、この地区で唯一精米も行なう蔵元だ。聞いたことがないという人も多いだろうが、99%は地元消費というからそれもしかり(新潟の吉乃川は有名)。

ここのおすすめは冬期限定の「しぼりたて」。アルコール20.5%の引き締まった出来たてピュアな味わいが美味しいのだが、冬期のおすすめをなぜ春に?と思われた方、焦るでない。実はこの「しぼりたて」、2年3年と熟成したものが通の間でひそかな人気を呼んでいるのだとか。ベテラン営業マン寺内さんは「10年ものを飲んだことがあるが感動した。澱がありますよ」とおっしゃる。たしかに新酒だがほっくりとした甘味があるから熟成にも向く味わいだ。うう~ん、飲んでみたい。聞けば、一升瓶換算で8000本しか造られないとか。また、お酒を卸しているのは地元の数店のお酒屋さんのみ。そこにはうまく熟成した「しぼりたて」が眠っているとか。気になる方は今すぐチェックだ。まずは蔵元さんへお問い合わせを。
(資)吉の川酒造店 福島県喜多方市字一丁目4635  電話 0241-22-0059


吉の川酒造店のブースは本当に魅力的。=(左)
これは「しぼりたて 生酒原酒」の新酒だ。=(右)


小原酒造(株)、モーツァルトを聞いて育った「蔵粋(くらしっく)」

「小原酒造(株)」は蔵の町喜多方のイメージをうまく取り入れた商品つくりをしている蔵元さん。1,300石(熟成酒ストック含め)、従業員数15名。1717年創業の歴史ある造り手だ。
「蔵粋」と書いてクラシックと読ませるシリーズがおもしろい。6種類あるすべてがモーツァルトを聞いて醸されているのだ。

モーツァルトに抱かれた「蔵粋シリーズ」の
ミニボトル

「スーパー大吟醸」(山田錦を35%精米)は交響曲41番「ジュピター」。「大吟醸」は交響曲第40番。「純米大吟醸」はセレナーデ・第10番変ロ長調「グラン・パルティータ」他。「吟醸」はセレナーデ・ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」他。「純米酒」はピアノ協奏曲第20番他・・・となんともアカデミック。


左から「スーパー大吟醸 マエストロ」,「大吟醸交響曲 蔵粋」,「純米大吟醸 蔵粋」

それぞれの選曲には意味があるのかと思ったら「イメージ・・・」というお答えだったが、しかし、通常、発酵途中の「高泡」(酵母の働きが活発になり泡がもこもこと高まってくる状態)は4日間程度なのに、モーツァルトを聞かせると一週間に伸びて、味もまろやかになった・・・とのこと。酵母もリラックスしたのかもしれないね。
味わいは全体にすっきり飲みやすいタイプ。全6種類を1合瓶に入れたミニスリムセットなら味比べも出来て楽しい。詳しくは公式サイトを。

左から「吟醸夜曲 蔵粋」,「純米協奏曲 蔵粋」,「特別本醸造 蔵粋」


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