今年は「北西」が凶方向であるらしい。
むむむ、迷う。迷うぞ、これは。しかし、よくよく調べてみると、私個人にとって北西は大吉方向であることが判明。
よっしゃ、決めた、ならば行こう。
善知鳥(阿佐ヶ谷の銘居酒屋)のご主人に、「長野県は川中島の蔵元、千野酒造場を訪ねませんか」と誘われたのだ。長野はまさに東京から北西方向。しかし友田にとっては大吉方向であるからして行かないわけにはいかない。きっとこれも天の思し召しに違いない。「美味しいそばとお肌ツルツルの温泉もついてるよん」の言葉も見逃せないしな。
別所温泉でお燗酒で手打そばと温泉堪能
別所線のレトロ電車の中。(=左)/電車内広告もレトロ調。(=右) |
そんなこんなで東京から新幹線で北西方向へまっしぐら。まずは「上田」で別所線に乗り換えて「別所温泉」に向かった。丸窓とレトロな広告に飾られた電車が観光客にはうれしいPR効果をかもし出している。
「手打蕎麦・そば久」は別所温泉駅から歩いていける。(=左) サクサクの天ぷら。高麗にんじんが最近の長野らしい。(=右) |
「手打蕎麦 そば久」は気持ちいい庭をもつ手打ちそば屋さん。天ぷらをつまみに、地酒「喜久盛」一合525円、「七笑」一合525円のお燗。そのあとは、もり787円、とろろそば1,050円、わさびとろろそば1,050円をいく。それぞれに更科(ふつう)といなかがある。私はいなか。ここのは細めで繊細だ。そばをすすって雪をかぶった遠くの山々を眺めると、ああ、長野に来たなあと実感。
少し黒っぽいのがいなかそばの特徴。(=左) 白くて艶があるのが更科。(=右) |
そのあとはもちろん公衆温泉でゆっくり。
いくつかあるなかのひとつ「大師湯」へ。入浴料150円。脱衣所もお風呂場も狭いし、顔洗ったり髪の毛洗ったりが大変だけど、湯質はいいしこの料金だもの・・・ね。
大師湯の入り口。銭湯のように入り口で 150円を支払う。 |
じっくり温まって本日の宴会に突入。
実は今夜の宴会、千野酒造場の社長と杜氏さんがセッティングしてくれている。杜氏さんは400年以上続く千野酒造場の18代目(だいたいそのくらいらしい。ここまで来るとはっきりわからん・・・というのが本物のすごいところ)千野麻里子さん。社長はご主人である。
旅の面々とほぼ同世代でもあるし、実際造っている人と話しが出来るなんて、お酒好きにとってはこのうえないシチュエーションだ。
麻里子杜氏が生み出した『幻舞』をはじめ、『にごり酒』や地元でしか発売していない銘柄『いなかあぜ道』などを飲みながら、囲炉裏を囲み、話が尽きない大賑わいの夜となった。
外は粉雪が舞いちり山国の風情満点。
夜の宴会は囲炉裏で熱燗と炭火焼で。(=左) 一夜干しのイカは肝が最高のつまみになる。(=右) |