焼酎/芋焼酎

年末特集!国道58号線“焼酎海道”をめぐる旅 第3部 焼酎海道 鹿児島「芋焼酎」編(4ページ目)

沖縄から奄美大島などを経由して鹿児島まで750kmを繋ぐ「国道58号線」はまさに“焼酎海道”。泡盛、黒糖焼酎、芋焼酎の造り手さんたちの生の声をリポートした全3編。いよいよラストは鹿児島「芋焼酎」。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

■■見ごたえある、薩摩醸造『明治蔵』■■


薩摩酒造、明治蔵

お勉強の後は、蔵見学。歴史のある「明治蔵」だ。
工場長の松下治さんの説明は、明確で、力強く、おもしろい。


 これが小学生が書いた「新酒」の書(=左) こんなしゃれたことを書く小学生もいる(=右)

もうひとつおもしろいのは蔵の壁あちこちに地元小学生がかいたお習字が張ってあるのだが、文字はすべて「新酒」。小学生なのに「新酒」だ。

さすが鹿児島。小学生のときからすり込まれているっちゅうわけだね。

しかしここの蔵の展示物はすごい。実に見ごたえある。


松下さんの熱いお話
松下さんは、
「白麹と黒麹、そんなに大きな差はないんです。」とおっしゃる。ほらね。やっぱね。

「でも白麹と黄麹は差があります。」
なんですとー。

「白や黒はクエン酸を出すが、黄は出さないからね。鹿児島県人は慣れないから、うもなか~っていいますよ(笑)」

確かに、黄麹造りの焼酎はちょっと独特な風味があるように思う。
さらにここのテイスティングルームでは、種類の違う芋で造られた焼酎の味比べができる。私の感想はこうだ。

  ●黄金千貫…なめらか、やさしい、ふくよか
  ●ベニハヤト…香り強く、刺激的、辛い
  ●ムラサキイモ…香り強く、スパイシー
  ●ベニサツマ…アフターが強い
  ●ベニアズマ…なめらか、青っぽい風味

という感じかな。


お芋の種類と葉っぱ(=左)、「じょか」でお燗にして飲むのが美味しい(=右)




■■超あっさりの鹿児島ラーメン『のり一』■■


豚シャブで宴会だあ

この日の夜の宴会は、本坊さん、松下さん、などとご一緒に大盛り上がり。
二次会では木の棒を手で握って二人の合計をあてる「なんこう」という昔ながらのゲームもおしえてもらった。高知の「はし拳」と似ていて、やっぱり同じ黒潮文化なんだなあと実感。


のり一ののれん。美味しそう&超あっさりラーメン

飲んだあとはお決まりのラーメン。
鹿児島はとんこつでこってりラーメンと思いきや、天文館の飲み屋街の真中にある「のり一」は超あっさり淡い醤油味。大と中があり中でも結構食べごたえある。おすすめだ。
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