■■目覚めればそこは鹿児島■■


沖縄本島から、奄美大島、種子島など島々を経由して、鹿児島の西郷隆盛像の目の前まで、1本の国道が走っている。
島々と海を結ぶ全長750kmの「国道58号線」“焼酎海道”と呼ばれるとおり、まさに焼酎の伝播ルートそのものであり、日本の焼酎文化のルーツを探る絶好の蒸留酒ラインといえる道なのである。

沖縄からスタートした焼酎ルーツをたどる旅の最終日3日目は、奄美大島からフェリーで1泊し鹿児島までのルートを紹介。
めくるめく船の中の一夜と、今大注目の芋焼酎蔵元さんをご紹介しよう。



■■波に揺られながらのシャワーもおつなもの■■


沖縄から鹿児島までを結ぶ大型フェリーは、途中、奄美名瀬港により、私たちを乗せて21時20分に出港。383kmを11時間かけてゆっくり北上する。
雨のせいか南国とはいえ肌寒い。

乗客はほとんど地元の人かバックパッカー。パンフレットには大きな浴槽やゆったりとした特等室やこぎれいな1等室が載っているが、私たちは2等室の雑魚寝部屋。おまけに汚い。港に着いたらそのまま掃除もせずに客入れするからだろう。
もちろん女性専用室ではあるが、おいおい、おっさんが平気で入ってきてるよ~。だいじょうぶか~。

でも、まあ、船上宴会が始まれば、こっちも酔っ払い、平気平気(←おおらかな私)。
と言いつつ、泡盛、黒糖焼酎、豚味噌、かまぼこ、かきピー、イカそうめん、おにぎり、コロッケが入り乱れ、さらにはテレビの衆議院選挙開票速報を見て「ええーッ、まだこの代議士生きてたんかーっ」などと叫び声をあげ、少しずつ強くなる風と波に揺られながら、再び怒涛の宴会に突入していった。

ああ、ちっともめくるめく船上のラブロマンス・ミステリー・サスペンス…ではなくてすみません…。でも、波に揺られながらのシャワーもなかなかのものだったぜ。ふい~っ。