歴史と蔵の町、会津若松へ向かう。
途中、山肌にスキー場や温泉を抱えた美しい磐梯山を右に見、野口英世生家を湖畔に持つ猪苗代湖を左に(見えないけど…)、赤や黄色に染まった山々を眺めながらの道中は、本当に気持ちがいいっ。
今日は一人旅。♪昨日、今日、あ~す~♪、思わずJRのCMソングが流れてきそうなシチュエーションじゃあありませんか。
と思ったら、スーツ姿の男性がどかどか乗ってきた。まるで山手線みたいじゃないか。旅気分が吹っ飛んだ。観光客も多いけれど、意外にビジネス路線でもあるようだ。ちっ。
嘉永蔵 |
黒船来航の3年前にあたる1850年に建てられた『嘉永蔵』は、いまや会津若松市指定の歴史的景観指定建造物になっており、観光ルートにも組み込まれている。
また、野口英世や石原裕次郎が愛した酒蔵として知られている。驚いたことに、末廣酒造(=新城家)は17年前まで、ここにお住まいだったらしく、そこここに生活の香りが残っているうえに、新城家はなんと野口英世博士とは親戚であり、めずらしい博士の写真や品物が保管されているのだった。
桐屋権現亭のそばは本物 |
市内にあるおそば屋さん『桐屋 権現亭』に。
会津産の地そばの、特に完熟したものだけを収穫し、低温熟成させ自家製粉して、食べさせてくれる。何でも、ここのご主人は会津そばトピア会議の議長でもあり、国土交通省の「観光カリスマ」(こんなのあるんだ…)にも選ばれていらっしゃるお方なのだ。
今年6月に建てかえたばかりという店内はモダンと民芸調がマッチした居心地のいい空間。大きなテーブルは末廣酒造で使っていた大桶の「ふた」だ。
「飯豊権現そば」の風味は抜群 |
必食は「限定30食」の『飯豊 権現そば』1420円。
これは、そばの実の芯の粉(=一番粉)のみを使用した白い艶のあるおそば。
なめらかさと噛みごたえ、さらにはふわ~んと香るそばの風味が楽しめる。
「そばの酒 蕎」はほんのりピンク色 |
これには、末廣酒造の『そばの酒 蕎(きょう)』(←ポリフェノールやルチンが含まれており身体にもいい。300mlで700円)をあわせる。
え? 昼間っから? 女一人で? いいじゃあないかっ、ほっといてくれっ。
つまみも、芋煮500円、青ばた豆腐200円、にしんづけ450円、朝鮮人参(新もの)の天ぷら650円と盛り沢山で、お酒がすすむーっ。
ちなみに限定30食のおそばは、つなぎなしの『会津がんこそば』1,200円や漢方薬を練りこむ『会津薬師そば』1,200円もある。どれも生わさびつき。
大根の絞り汁のつゆで食べる『高遠そば』1,080円もよさそうだ。
ぷひ~、お腹一杯幸せ一杯。
<にしんづけはお酒のつまみにgood=左><季節の天ぷら。本日は朝鮮人参=右> |