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育児の基礎知識ガイド・浅川さんに聞く ちょっと不安?「お泊り保育」(3ページ目)

幼稚園や保育園では、年長児のときに1~2泊の「お泊り保育」を行うところが増えています。実際はどんなふう?【育児の基礎知識】ガイド・浅川さんに聞きました。

執筆者:吉森 福子

心配だったことは?

当日の夜は、連絡網が回ってくる。
「はじめてのお泊り行事」ということで、何かと心配な保護者も多いと思われます。園から保護者に対しては、どのように説明や報告がされているのでしょうか?また、浅川さん自身が心配だったことなどありますか?

■園から保護者へ「安心してください!」 

「事前に、宿泊する場所などのパンフレットや、昨年度のビデオを見せてくれます。そして、この「宿泊保育」という行事は、任意(でも、行かない子はいないけど)ということを確認し、強制ではないことが伝えられます。」

「うちの子たちのように常備薬(てんかん発作の予防薬)がある場合、薬の内容や飲ませ方などを詳しく記入して提出。事前に、先生に直接薬を飲ませてもらう練習をします。」

「また、宿泊の夜には、必ず連絡網が流れます。長男のときは、"これから歯みがきして寝るだけです~みんなげんきです!"といった内容で、今回(長女)は、"みんな怪我もなく元気に過ごしました。みんな寝ました!"といった内容でした。」

「宿泊保育の様子は、先生方がビデオ撮影してくれます。後日、土曜日に上映会をしてくれるので、保護者にも様子がよく分かって好評です。」

■心配だったこと・・・ 

「今回の長女の場合は、長男のときの経験があったので、心配はなかったですね。本人も楽しみにしていましたし。」

「でも長男のときは、障害のこともありやはり心配でした。そもそも障害があると、はじめから参加させてもらえない場合もありますから。その点、うちの子ども達の通う園の先生は"当然、一緒に行くでしょ!"という感じでいてくれたのが心強かったです。"ちょっと無理じゃない?"なんてことは一言も言いませんでした!」

「さらに、先生方は、私の不安を分かってくれて、下見のときに同行させていただくことができました。"こんなところを歩くのよ""ここで○○するのよ"など、細かく話してくれたので、思い切って行かせることができました。」

「そんな訳で長女の場合は、行く場所も泊まる場所も私自身が見てきたということもあり、不安がなかったのだと思います。」

「ただ、山登りなど疲れることが多いので、"もしかしたら、てんかん発作がおきるかも・・・"という心配だけはありましたね。それは長男のときも同じでした。」

ひとまわり大きくなって、「お帰り」!

出発前と帰宅後、お子さんの様子はいかがでしたか?「お泊り保育」を通じて感じたことは?

■出発時は、ちょっとさびしそう 

「当日は、駅まで同じクラスの子の車で、同乗させてもらったのですが、2人とも、"不安?"という雰囲気よりも、"楽しみ!!"という雰囲気でした。でも駅でいざはなれるときは、娘もちょっと不安そうに、私を見ていました。(駅に送ったあとは、さ~っと、親は消えるようにと園から言われています。ずっといたら子どもの気持ちも、変化しちゃいますからね。)」

「帰りは、ひとりひとり先生手作りのメダルをクビからかけてもらいます。2日間いっぱいがんばったね!ということで。疲れもあるでしょうが、みんなと泊まれた!という自信か、とっても立派でした♪」

「そのぶん、家についてからは・・・わがまま娘に変身(笑)! 他のおうちの兄弟は、1晩分仲良くしていたようですが、我が家は、息子が1晩のさみしさをぶつけて?いき、ふたりで2日分のバトルをしておりました。これが、我が家の兄妹の愛情表現でしょうか(笑)。」

■「少しずつ、親離れ」の第一歩 

「後日、ビデオを見たときには、本当に感動しました。親と離れているときの顔って、なかなか見られないですもんね。"こんなにがんばっているんだ!しっかりやっているんだ!"と、感激でした。」

「私自身が以前に勤めていたところでは"お泊り保育"はなかったので、親になってからのこの行事はとても新鮮でした。年長という、これから、少しずつ親離れをしていく年齢で、このお泊りを体験できるのは良いなぁ~と思います。」

「いつも遊んでいる仲間と、園とは違うところに飛び出して、一緒の屋根の下で寝る・・子ども自身にとっても、とっても楽しい行事だと思います。親元から離れて過ごせたんだ!ということが大きな自信になり、ひとまわりもふたまわりも成長できるように感じます。」

「園内にお泊り・・・というところはあるようですが、こうやって園から飛び出した"お泊り保育"はまた違った楽しさや、発見があるような気がします。私は、この園の、このお泊り保育のやり方は、ダイスキです♪」



心配するとキリがない。でも以外にたくましいのが、5~6歳の子どもたちです。「お泊り保育」は、日々どんどん変化していく子どもの成長を実感できるいい機会のようですね。



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