●子どもの発達を、総合的にみる●
これまでの「育児百科」は、大きく分けると
「医師や発達心理学などの専門家がひとりでまとめたもの」か、
「月齢ごとに、乳幼児の身体の発達のみを扱ったもの」が大半でした。
今回ご紹介する『はじめて出会う 育児の百科』の大きな特徴は、
子どもに関する複数の専門家の監修によるところです。
0~6歳までの子どもの発達について、「からだ・ことば・こころ」それぞれの方向から、多面的にみていこうというものです。
監修のご三方は、幼児教育、小児科医、言語聴覚とそれぞれの分野の第一人者。
また、その他の執筆・取材協力の方々も、医療・心理学のほか、保育士や栄養士、CAPセンター・JAPANのスタッフと、バラエティ豊か。
「現代社会の中での子ども」について、真剣に考える人々によって、つくられている本です。
●多様な子ども・多様な家族●
この本ではっとしたのは、「スモールステップで育っていく赤ちゃん(子ども)」というページが随所にある点です。
早産などでNICU(新生児集中治療室)に入っていた赤ちゃんや、発達がゆっくりな子どもの保護者へのアドバイスは、そうでないママにもぜひ読んで欲しいところ。
また、「「家族」を始めるメンバーが赤ちゃんとふたりという場合」など、家族の多様なかたちをも視野に入れている本です。