不安 その1 入園を前にして、子どもが情緒不安定に
不安 その2 運動面や言葉の面で発達が遅れている
不安 その3 友達ができるかどうか心配
不安 その4 おもらししがちな状態で、幼稚園に入っても大丈夫?
<不安 その1> 入園を前にして、子どもが情緒不安定に
入園を前にして、ちょっとしたことで泣いたり、我を通そうとしたり、甘えん坊になったりと、子どもが情緒不安定になっています。
子どもを取り巻く大人たちが、無意識のうちに子どもにプレッシャーを与えている場合があります。特に、長子の場合、初めての幼稚園ということで、大人たちが子ども以上に、緊張したり、楽しみにしていたり、不安になったりしていませんか。
「お友達できるかしら。」「みんなと同じように、お遊戯や工作、できるかしら。」「おもらししないかしら。」などなど・・・親が不安を抱いていると、その気持ちを隠しているつもりでも、子どもは敏感に感じ取ります。
また、「そんなこともできないのなら、幼稚園には行けないよ。」「先生の言うこと、よく聞くのよ。」という明らかにプレッシャーとわかるものだけではなく、例えば、「もうすぐ、幼稚園、楽しみだね。お友達もいっぱいできるよ。」などと、過度に励ましの言葉をかけていませんか。
子どもは、親の期待に応えようと思い、プレッシャーから情緒不安定になる場合もあります。
あるいは、いつまでも甘やかせていると親離れできなくなることを心配し、甘えてきても、あえて距離をおこうとしていませんか。そんな行為は、子どもを不安にさせるだけです。甘えたいだけ甘えさせてあげましょう。子どもは自然と親から離れることに慣れてきます。ゴールデンウィーク明けをめどに、長い目で子どもを見守ってあげてください。
<不安 その2> 運動面や言葉の面で発達が遅れている
運動面や言葉の面で発達が遅れていること、お友達と遊べないことを幼稚園に前もって話しておいた方がいいのでしょうか。
子どもの成長の過程には個人差があるのは当然のことです。ですから、運動面の発達が遅れている子、言葉の発達が遅れている子など、さまざまです。ひとりひとり、性格も違い、得意なことも苦手なことも違うなど、それぞれがすばらしい個性なのです。ですから、相談したからといって、特別な目で見られるという心配はありません。安心して相談することをお勧めします。幼稚園に対する希望があれば、お願いしてみるのもいいでしょう。
そして、集団生活をする中で、お友達から刺激を受け、自然と言葉も出てくるようになったり、運動面でも、できなかったことができるようになってくる場合が多いので、心配しすぎないようにしましょう。
次のページは、お友達とおもらしに関する不安です。