世界最高の人工頭脳を持ち、人間同様の心を備えた奇跡のスーパーロボット。科学省の総力を結集し、莫大な予算と最新技術の全てをかけ、開発されました。
アトムは、天才科学者・天馬博士によって、事故死した息子の身代わりとして作られながら、「成長しない」ことを理由にサーカスに売られ、育ての親・お茶の水博士によって助け出されたのです。
アトムは自分で考えることもでき、感情もあるロボットです。アトムが人間らしくなりたいと、学校に通うのですが、計算問題は瞬時にできてしまうし、運動能力では比べようもありません。
そこでアトムは非常な疎外感を味わうわけです。ロボットと人間の間に立って、人間的感情を持つアトムは苦しみ悩みます。
つまり、アトムも人間のなかにあっては、差別される子なのであって、ふつうの子ではありません。けれども信念をもって行動し、決してあきらめたりしません。
純粋で心優しく、大きな正義感を持つアトムは、ロボットと人間が友達でいられる世界を目指し、ときにはどう考えても勝ち目のなさそうな相手にもぶつかっていく勇気のある子どもなのです。
ウラン アトムの妹 | お茶の水博士 アトムの育ての親 |
(c)Tezuka Productions./SPEJ