また、人や場所の名前が難しくて覚えにくいところも、不思議な世界に深みを増しています。ダンブルドア先生、マクゴナガル先生、・・なかなか覚えられませんよネエ。
作者のJ・K・ローリングは地図、ハーブ辞典、故事・ことわざ・熟語辞典など、さまざまなものからそのキャラクターのイメージにぴったりと合った名前を探すのだそうです。
イメージだけではなく、中には深い意味を持っているものもあります。例えば「ダイアゴン横丁」。対角線という意味の「ダイアゴナル」という単語がもとになっていて、魔法の使えない世界と正反対の対角線上ににあるという意図が込められているそうです。
そして、シンデレラストーリーであること。
おばさん一家でいじめられて暮らしているのですが、嘆き悲しむことも無く、ひょうひょうと生きているハリー。そんなハリーは魔法界では超有名人。人間界とは極端なまでに境遇が食い違っても、やはり、マイペースなハリー。
決して優等生タイプではなく、どこにでもいるような普通の少年なのに、みんなにはできないことができてしまう。そんな不思議な魅力を持つ少年がいろいろな困難に勇敢に立ち向かっていく姿に共感を覚えるのでしょう。
そして、映画はというと、原作に忠実に映像化され、キャラクターのイメージもそのままでした。例えば、「キングス・クロス駅の9と3/4番線」・・・あまりにも有名になったこのフレーズですが、イメージしていた場面そのものが、スクリーンに現れた!という感じでした。
クリス・コロンバス監督は世界中の人々から愛されている原作の映画化に関して、こう言っています。
「この作品をヘンな形で映画化するとファンに串刺しにされるから、細心の注意をはらったよ。ほとんど毎日、プロデューサーと一緒に原作者のJ・K ローリングと話し合い、彼女は自分の頭の中をぼくたちにのぞかせてくれたんだ。ファンが気に入ってくれる自信はある。」と。
原作では丁寧に表現されていたのに、映画ではよく分からなかったという意見もあるようですが、原作でわかりにくかったところが、映画を見てはじめてなぞが解けたという意見もあるようです。
幼児にはストーリーが難しいのではないかとか、上映時間の160分は長すぎるのではないかとの懸念もあるかと思いますが、実際はあっという間の160分で、多くの幼稚園児がおもしろかったと言っています。
CG映像でいろいろな魔法がアニメのようにおもしろくコミカルに表現されているところや「百味ビーンズ」のみみくそ味や「カエルチョコ」など、たのしいお菓子が登場するところは子どもたちに大受けでした。
親子で楽しめる映画です。ぜひ、冬休みにどうぞ。
【関連サイト】
「ハリー・ポッター公式ウェブサイト」
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